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三重大学伊勢志摩サテライト「海女研究センター」、海女の身体能力科学的に

三重大学伊勢志摩サテライト「海女研究センター」開設

三重大学伊勢志摩サテライト「海女研究センター」開設

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 三重大学(津市)は3月25日、「伊勢志摩サテライト」を市立海の博物館(鳥羽市浦村町)内に設置しその中心的研究拠点として同時に「海女研究センター」を開設した。

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 「伊勢志摩サテライト」は、大学での教育・研究を学内から学外に展開することで地域の課題解決に向けた取り組みの実践を通して、地域を活性化させていこうとする「地域サテライト構想」の一環。2016年度に「伊賀サテライト」「東紀州サテライト」を設置し、来年度には日本のものづくりの拠点でもある北勢地域に「北勢サテライト」を設置する予定。昨年伊賀に開設した「国際忍者研究センター」は国内外から注目されている。

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 「海女研究センター」は、海女に関する情報なら何でも集まる場所を目指して開設。同館が持つ6万点以上(うち国指定重要有形民俗文化財6879点)の実物資料や、10万点以上の海女や漁業に関する古文書や映像、写真などをデジタルアーカイブ化し公開することや市民向け「海女学」講座、シンポジウムの開催、学芸員実習、インターンシップの実施などを行う。センター長には安食(あじき)和宏人文学部長が、副センター長には同学部の塚本明教授が就いた。そのほかセンター専任の研究員を募集する予定。

 三重大学の駒田美弘学長は「三重県全域を教育・研究のフィールドとして位置付けて三重大学が地域の役に立つように取り組んでいくのが地域サテライト構想。伊勢志摩サテライトは鳥羽市のほか、伊勢市、志摩市、玉城町、度会町、南伊勢町をエリアとして展開し、研究成果を地域の活性化につなげたい。それには地域の方々の協力は欠かせない」と話す。

 同日行われたシンポジウムで塚本教授は大正時代に京都帝国大学の学生・伊丹萬里さんが海女の働き方について調査研究したことを例に挙げ「海女の身体能力や働き方、食生活を科学的に調査すると、現代人の健康や働き方などについてのヒントが得られるかもしれない。他学部との連携で成果を出したい」と期待を寄せる。