皇学館大学(伊勢市神田久志本町)の入学式が4月3日、同大記念講堂で行われた。
今年度の入学者数は、文学部377人、教育学部260人、現代日本社会学部121人、計758人(男416人、女342人)。そのほか大学院22人(男14人、女8人)、神道学専攻科16人(男15人、女1人)、2・3年次編入学7人(男5人、女2人)を合わせると計803人(昨年度は834人)。
新入生は、早朝から伊勢神宮外宮(げくう)内宮(ないくう)を参拝し神様に報告。
清水潔学長は「神宮のお膝元にあって、日本人の固有の信仰である神道を仰ぎつつ、2000年余の日本の歴史を支え、日本文化を生み育ててきた日本人の心のあり様と日本国の道義を探究し、これを現代及び未来に継承することを使命としてきた。この本学の特性に思いを致し、十分に諸君一人ひとりのものとし、あくまでも謙虚に敬虔に、堅実に学んでいってもらいたい。みなさんのはつらつとしたかっ達な研鑽を強く期待する」と式辞を述べた。
文学部神道学科・兵庫県加古川市出身の山本怜奈さんは「幼い頃から祖父と神社巡りをしたり、古事記などの日本の古典に触れる機会が多かった。人の一生の単位を越えて残る神道に興味をもち、日本独自の伝統を残していくことに携わりたいと本学を選んだ。伝統ある伊勢の地で「日本人らしさ」や、伝統の背景にあるものを学びたい。恵まれた環境を活かし、フィールドワークなどに積極的に参加して神社の空気を感じたり、日本各地の神社を訪れてみたい」意欲を見せる。