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伊勢志摩最高峰・朝熊ケ岳頂上に咲く桜満開 トレッカーに癒やし

伊勢志摩最高峰・朝熊ケ岳頂上に咲く桜満開 トレッカーに癒やし

伊勢志摩最高峰・朝熊ケ岳頂上に咲く桜満開 トレッカーに癒やし

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 伊勢志摩地域最高峰の朝熊ケ岳(あさまがだけ)頂上に咲く桜が4月7日、満開となりトレッカーの目を楽しませている。

【その他の画像】朝熊ケ岳山頂に咲く桜

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 主役の桜がない「さくら祭り」が4月の最初の土曜日曜にあたる7日8日に開催されている。今年の春は、ソメイヨシノなど桜の開花が早まったため全国的に、同イベント実行委員会を悩ませた。

 山頂の桜は、標高555メートルの朝熊ケ岳山頂に咲く山桜。小さな緑の葉と共に白い一重の花をつけ、遠く御嶽山や条件が良ければ直線距離で200キロ以上離れる富士山を望み、鳥羽湾に浮かぶ美しい飛島や三ツ島を見下ろしている。「伊勢神宮の奥の院」または「伊勢神宮の鬼門(北東=丑寅)を守る寺」として昔から伝えられる金剛證寺(こんごうしょうじ)の末社として八大龍王を祭る八大龍王社の境内に咲く。

 近年の登山ブームで登山者も多い朝熊ケ岳には、休日には多くの登山者が頂上を訪れている。この日も「山めし」を調理する登山者が桜の木の下にシートを張ってくつろいでいた。山頂に到着した外国人3人組も桜と共に鳥羽湾の多島風景を写真に収めていた。

 欽明天皇の頃(540年~)に暁台上人によって開山した同寺は、平安時代825年に弘法大師空海が真言密教修行の大道場を開き発展させたが、その後衰退。1392年に建長寺(神奈川県鎌倉市)の仏地(東岳文昱)禅師が再興し、真言宗から臨済宗に改宗し現在に至っている。6月27日~29日は、同山を再興した仏地禅師の命日(6月29日)を祭る開山忌が開催される。

 同寺の出口眞人執事長は「伊勢湾台風でほとんどの木々が倒れたから、それ以降に植えられた桜だろう。詳しいことはわからない。八大龍王社へのお参りを兼ねて見に来ていただければ」と呼び掛ける。

 朝熊山山頂までは、初心者向け「宇治岳道」か、健脚向け「朝熊岳道」からの登山か、観光有料道路「伊勢志摩スカイライン」を通る自動車で行くことができる。通行料金は、自動二輪車=880円、軽・小型・普通自動車=1,250円。開門時間は1月~4月、9月~12月は7時~19時(12月31日7時~1月1日19時、1月2日~15日 6時~19時)、5月~8月は6時~20時。

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