鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-2555)は7月20日、トドやアシカ、アザラシなどを展示する水槽を全面リニューアル、水槽内に歩行可能なアクリルチューブを設置し「ヒレアシ王国」と改名し(旧名「海獣の王国」)一般客に公開した。
横16メートル、奥行き13.5メートル、水深3.5メートル、水量約600トンの水槽の中央に、直径2.06メートル、全長17.4メートルのアクリルチューブを新設。一般客はチューブの中を歩行しながら目の前に現れるヒレ脚類の動物たちを観察し、水中を浮遊するような疑似体験ができる。
水槽には、トドの「キンタ」、カルフォルニアアシカの「リック」、ミナミアフリカオットセイの「ドン」、ハイイロアザラシの「ポポ」「バルト」「リト」の4種6頭が暮らす。
若井嘉人副館長は「アクリルチューブは約5センチの厚さでチューブの中が人でいっぱいになっても安全に設計している。水槽が完成してヒレアシたちを水槽の中に入れたすぐに『ポポ』がアクリルチューブにぶつかった。心配したがその後はぶつかること無く泳いでいる。ヒレアシたちは水槽の中をそれぞれのコースで泳ぐようになるが、まだ新しくなったばかりなので戸惑っている様子もうかがえる…」と話す。
同館は、「ヒレアシ王国」リニューアルオープンに合わせて、トドのエサやり体験やアザラシと触れ合える体験、ヒレアシコーナー、クイズラリーなど「まるっと、ぐるっと ヒレアシ祭り」(7月20日~9月2日)を開催する。
営業時間は9時~17時。7月20日~8月31日=8時30分~17時30分。入館料は、大人=2,500円、小人=1,250円、幼児=630円。