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志摩市でヘリ運航による防災協定締結 漁業者の遭難や海水浴客の水難事故想定で

志摩市でヘリ運航による防災協定締結 漁業者の遭難や海水浴客の水難事故想定で

志摩市でヘリ運航による防災協定締結 漁業者の遭難や海水浴客の水難事故想定で

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 三重県外湾漁協志摩支所(志摩市阿児町)と志摩市に営業所を持つ日本ヘリシス(北海道勇払郡占冠村)が10月16日、ヘリコプター運航による防災協定を結んだ。

【その他の画像】漁協と民間ヘリ運行会社が防災協定

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 同協定は、同支所から海難・水難事故や災害など緊急時の捜索活動や物資・人員輸送などの要請を受けた場合に、同社が同社保有のヘリコプターを速やかに出動し応急対策を行うもの。

 同支所甲賀(こうか)漁業権管理委員会代表の石神昭年さんは「118番で海上保安庁のヘリを要請する場合、セントレアから飛んでくるので時間がかかるが、賢島にヘリポートを持つ日本ヘリシスさんなら飛行して5分で現地に駆けつけてもらえるから安心」と説明する。

 同社の稲田竜太社長は「一昨年、北海道富良野を襲った台風で孤立地区に作業員約30人の人員輸送を行った経験から、災害時に地域との連携の大切さを強く感じた。少しでも地域に貢献することができれば」と話す。

 同支所は、太平洋や入り組んだ入り江が多数ある英虞湾などの沿岸域の漁場や御座白浜や3キロ以上の長い海岸線を持つ国府(こう)白浜など海水浴場などを管理する。

 同社は、ロビンソン式R44やアエロスパシアル式AS350などのヘリコプターを保有し、伊勢志摩サミットが開催された2016年から賢島地域を拠点に、英虞湾上空をヘリコプターで遊覧するサービスを行い、昨年は約1800人が利用した。パイロットは、海上保安庁で捜索活動や救助活動を行ってきた渡邉栄利奈さん、神戸市消防局で消防活動やドクターヘリ運航などに関わった金沢竜太さんらが担当する。

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