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伊勢角ビールが新工場 クラフトビール人気でさらに拡張予定

伊勢角ビールが新工場 クラフトビール人気でさらに拡張予定

伊勢角ビールが新工場 クラフトビール人気でさらに拡張予定

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 伊勢のクラフトビール「伊勢角屋麦酒」を製造販売する二軒茶屋餅角屋本店(伊勢市神久6、TEL 0596-63-6515)が9月10日、同市下野町にビール工場を新設した。

【その他の画像】伊勢角屋麦酒下野工場

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 新工場は伊勢市の下野工業団地に位置し、敷地面積は5117平方メートル。ビール製造プラントをドイツのROLEC社製の3-vessel brew house 40hlを採用し、これまでマニュアルで醸造していたものをオートメーション化。発酵・熟成タンクは、4000リットル10本、2000リットル5本を設置しているが、来月には8000リットル4本を増設する予定。

 「伊勢角(いせかど)ビール」の名で親しまれている同ビールは1997年、「伊勢から世界へ」を合い言葉に同社21代目に当たる鈴木成宗社長が立ち上げた。2000年の「ジャパンビアカップ」で「神都麥酒(しんとびーる)」が金賞を受賞すると、国内外のコンペティションで数多くのメダルを獲得。2017年には「ビール界のオスカー」ともいわれ最も歴史のある英「IBA(The International Brewing Awards)」で「ペールエール」が念願の金賞を受賞した。

 鈴木社長は「今年8月3日、東京に『伊勢角屋麦酒 八重洲店』(50席)がオープンした。『東京でもイセカドビールが飲める』と多くのお客さまに喜んでいただいている。キリンさんが全国展開する『タップマルシェ』に弊社のビールが採用されたことなどで新工場はフル稼働」と話す。

 「タップマルシェ」は、キリンビールが開発した小型専用サーバーで全国の飲食店5000店に導入。3リットルのペットボトルに詰めたクラフトビール4種類が簡単に提供できるシステムで、現在19銘柄をラインアップしている。同社の「ペールエール」と「ヒメホワイト」が5月28日に採用された。

 キリンビール広報担当者は「『タップマルシェ』によってクラフトビール市場全体の拡大を図りたい。伊勢角屋麦酒はブランド・品質共に素晴らしいクラフトブルワリーで、弊社の『ワクワクするビールの未来の創造』にも共感していただいている。『ペールエール』は伊勢角屋麦酒を代表するブランドだということ、『ヒメホワイト』は伊勢の酵母(KADOYA1号)を使っていることが選んだ理由。2銘柄ともお客さまから非常に好評を頂いている」と評価する。

 鈴木社長は「現在もたくさんの注文を頂いているが、来月設置の8000リットルタンクが来れば、いったんは落ち着くはず。できるだけ早く安定供給できるように進めていきたい」とも。

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