天皇皇后両陛下が4月17日16時50分、近鉄の特別列車「しまかぜ」から下車され、宇治山田駅に到着した。
陛下に伴って「三種の神器」のうちの「剣」と「璽(じ)=勾玉(まがたま)」も伊勢に到着、伊勢神宮の「鏡」と合わせて5年ぶりにそろうことになる。
両陛下は、同30日に退位されることを、皇祖神を祭る伊勢神宮に報告する「親謁(しんえつ)の儀」に臨むため、新幹線と近鉄電車を乗り継ぎ、伊勢市に到着。宇治山田駅前には朝から両陛下を一目見ようと大勢の人が駆け付けていた。
18日の「親謁の儀」は午前に外宮(げくう)で、午後に内宮(ないくう)でそれぞれ参拝する。その後、志摩市の賢島にある志摩観光ホテル(志摩市阿児町)にご宿泊され、19日朝、皇居に戻られる。今回の訪問が天皇陛下在位中最後の地方訪問となる。
両陛下の伊勢神宮参拝は式年遷宮のあった2013年の翌年の2014年3月以来で、即位後5回目となる。