伊勢神宮外宮(げくう)と内宮(ないくう)で4月18日、天皇陛下が同30日に退位されることを皇祖神の天照大御神(あまてらすおおみかみ)に報告する「親謁(しんえつ)の儀」が執り行われた。
昨日降った雨は今朝には上がり、伊勢神宮一帯は清められ、雲一つないすがすがしい天気となった。
この日午前、外宮に入られた天皇陛下は「三種の神器」のうちの「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)、草薙剣(くさなぎのつるぎ)」と「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」を携えて御料車で参道をゆっくりと正宮(しょうぐう)前まで進まれた。鳥居の前で一礼するとおはらいをお受けになり「剣」と「璽(じ)=勾玉(まがたま)」と共に、4重の垣の一番奥の瑞垣(みずがき)の中までお進みになった。
午後からの親謁の儀で、内宮正宮の「八咫鏡(やたのかがみ)」と合わせ「三種の神器」がそろう。