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天皇皇后両陛下、神宮参拝後賢島の「志摩観光ホテル」に5回目のご宿泊

天皇皇后両陛下、神宮参拝後賢島の「志摩観光ホテル」に5回目のご宿泊(写真=泊正徳)

天皇皇后両陛下、神宮参拝後賢島の「志摩観光ホテル」に5回目のご宿泊(写真=泊正徳)

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 天皇皇后両陛下は4月18日~19日、賢島の「志摩観光ホテル ザ クラシック」(志摩市阿児町)にご宿泊された。

【その他の画像】天皇皇后両陛下、志摩市の賢島駅に

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 18日両陛下は、天皇陛下が退位されることを皇祖神の天照大御神(あまてらすおおみかみ)に御報告する「親謁(しんえつ)の儀」を伊勢神宮外宮(げくう)と内宮(ないくう)で執り行い、その後、御料車と近鉄の特別列車を乗り継ぎ志摩市に入られた。

 儀式を終えられた両陛下は、宇治山田駅16時51分発の特別列車「しまかぜ」に乗り、賢島駅に17時35分にご到着。伊勢神宮から宇治山田駅、賢島駅から同ホテルまでの沿道には、両陛下を一目見ようと朝早くから大勢の人が詰めかけた。沿線の各所でも日の丸を振る人たちの姿が見受けられた。両陛下が手を振り笑顔で応えると、日の丸の旗が大きく揺れ、「天皇陛下、ありがとうございます」などと感謝の言葉が飛び交い、その場が優しい空気に包まれていた。

 ご到着された両陛下をお迎えしたのは、英虞湾をオレンジ色に染める夕日と、まん丸に光り輝く白い月。この日は、伊勢神宮祭主で両陛下の長女・黒田清子さんの誕生日でもあった。両陛下と清子さんは仲むつまじく同ホテルでの夕食を楽しまれたという。

 19日の午前、両陛下は同ホテルから賢島駅までの沿道を埋め尽くした多くの人たちの目の前を御料車で進み、駅にご到着。御料車から降りられると何度も手を振り笑顔で応え、10時23分発の「しまかぜ」でお帰りになった。

 同ホテルへのご宿泊は、今回で5回目となる。皇太子殿下・同妃殿下として1973(昭和48)年7月31日に伊勢で開かれた全国高校総体の開会式に、1975(昭和50)年9月12日に第30回みえ国体夏季大会の開会式に、1984(昭和59)年10月5日は第4回全国豊かな海づくり大会に、それぞれご臨席するためご宿泊(計3回)。天皇皇后両陛下としては2001(平成13)年11月29日に地方事情ご視察のための1泊と、今回のご宿泊で2回。

 3日間を振り返って、三重県知事の鈴木英敬さんは「両陛下が平成の間、日々欠かすことなく常に国民の心に寄り添っていただいた、その『日々』を象徴するような行幸啓だったと思う。つまり両陛下を目にした県民の皆さまが、自然に笑顔となり感動で涙を流していたことに現れているのだと思う。最後のお見送りの時に『またこの地でお会いできることを楽しみにしております』とお伝えさせていただいた」と話す。

 伊勢市長の鈴木健一さんは「皇位継承に当たり、平成の御世に感謝するために市民と共に『御大礼奉祝委員会』を設置し、宇治橋前と市役所にて御記帳所を開設、現在約5万6000人の皆さまに御記帳いただいている。御拝謁(はいえつ)においては30年もの間、国民に寄り添っていただいたことへの感謝をお伝えさせていただいた」。

 志摩市長の竹内千尋さんは「賢島駅周辺では、奉迎する多くの人に終始笑顔でお応えいただき、またお見送りの際にも一人ひとりにお応えいただき、両陛下の温かなお気持ちに感銘を受けました。真珠筏(いかだ)浮かぶ英虞湾を望む志摩市賢島でお過ごしになったお時間が、両陛下のお心に残るものであれば幸いです」とコメントを残した。

 三重県によると、3日間で延べ6万人以上が伊勢市や志摩市の沿道でお出迎えを行ったという。

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