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第5回「賢島映画祭」 グランプリは高松市を舞台に描いた「いただきガール」

第5回「賢島映画祭」 グランプリは高松市を舞台に描いた「いただきガール」

第5回「賢島映画祭」 グランプリは高松市を舞台に描いた「いただきガール」

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 地域に光を当てた「地域主役型映画」を一堂に集めた映画祭「賢島映画祭」が9月8日、「賢島宝生苑(ほうじょうえん)」(志摩市阿児町)コンベンションホール「華陽の間」で開催され、「いただきガール」がグランプリに選ばれた。

【その他の画像】第5回「賢島映画祭」の様子

 主催する「志摩ムービークルーズ」(志摩市大王町、TEL 0599-72-2412)は、船越中学校(同)が閉校することを題材にした映画「校歌の卒業式」(2013(平成25)年)の製作に携わったことをきっかけに、「映画の製作を通して地域を巻き込み、地域が元気になっていくさまを、実際に見て感じ、地域主役型映画をもっと普及させよう」と2014(平成26)年5月30日に地元有志12人によって設立。「G7伊勢志摩サミット」が開催された年の2016(平成28)年9月6日に同映画祭を初開催した。今回で5回目となる。

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 「主役クラスのキャストが最低1人その地域の人であること」「本編が30分以上であること」などの応募条件などを設け、映画としての技術的な完成度よりも撮影した地域・人々をどれだけ魅力的に映しているか、どれだけ地域を巻き込んでいるかなどを審査する。

 映画評論家でエッセイスト、神奈川県出身の島敏光さんを審査委員長に、文化庁芸術祭優秀賞やATP賞などを受賞する伊勢市出身の脚本家・児島秀樹さん、テレビ「土曜ワイド劇場」、映画「子宮の記憶」などのプロデューサー、兵庫県出身の深澤義啓さん、セドナとモナコの国際映画祭でグランプリを受賞した映画「純愛」などを撮る秋田県出身の撮影監督・舘岡悟さん、NHKテレビ小説「ちゅらさん」などの音楽を手掛ける東京都出身の作曲家・丸山和範さん、志摩ムービークルーズ会長の橋爪吉生さんが審査委員を務め、特別ゲスト審査委員に、映画「校歌の卒業式」「60歳のラブレター」などに出演する神奈川県出身の女優・金澤美穂さん、映画「紅の襷(あかいたすき)~富岡製糸場物語~」「海賊とよばれた男」などの映画に出演する伊勢市出身の女優・桐島ココさんが就いた。「スクール・オブ・ナーシング」などの挿入歌を歌うシンガー・ソングライターで福井県出身の佐々木詩菜さんの演奏もあった。

 今年2月20日~5月10日の期間で応募のあった6作品を上映。香川県の男木島が舞台の「Lemon&Letter」(梅木佳子監督)、東京都葛飾区が舞台の「この街と私」(永井和男監督)、東京都八王子市が舞台の「ミは未来のミ」(磯部鉄平監督)、香川県高松市が舞台の「いただきガール」(かまだともゆき監督)、大阪で撮影し地域は特定せず描いた「ひとくず」(上西雄大監督)、神奈川県小田原市が舞台の「ウマレル、オモイデ。」(今泉惠美子監督)。

 受賞作品は、グランプリ賞=「いただきさん」と呼ぶ魚の行商で生計を立てている祖母に育てられた主人公の心の葛藤を描く「いただきガール」、準グランプリ賞=「この街と私」、特別賞=「ひとくず」。各賞は、主演女優賞=小南希良梨さん(ひとくず)、主演男優賞=櫻井保幸さん(ミは未来のミ)、助演女優賞=中越恵美さん(いただきガール)、助演男優賞=佐野弘樹さん(この街と私)。

 グランプリを受賞した「いただきガール」のかまだともゆき監督は「まさか自分たちの作品が選ばれるとは思っていなかった。ほかのエントリー作品の方が優れていると思ったので驚いた。とてもありがたい。一番うれしかったのは、中越恵美が助演女優賞をいただけたこと」と話す。

 島審査委員長は「主演女優賞となった小南さんは満場一致で誰も文句なかった。将来が楽しみな女優さんになるだろう。グランプリの『いただきガール』は地域性が見事に描かれていて賢島映画祭ならではの作品」と評価した。

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