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第2回賢島映画祭、グランプリは岐阜・高山への地域愛描いた「きみとみる風景」

第2回賢島映画祭、グランプリは岐阜・高山への地域愛描いた「きみとみる風景」

第2回賢島映画祭、グランプリは岐阜・高山への地域愛描いた「きみとみる風景」

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 地域主役型映画を一堂に集めた「賢島映画祭」が9月4日、G7伊勢志摩サミットで議長国記者会見場となった「賢島宝生苑(ほうじょうえん)」(志摩市阿児町)で開催され、「きみとみる風景」がグランプリ作品に選ばれた。

【その他の画像】賢島映画祭の様子

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 昨年に引き続き2回目の開催となる同映画祭。この日は朝9時からエントリーされた7作品を上映。審査の結果以下の賞が決まった。昨年は計6作品がエントリーし、青森県津軽地方の郷土料理を題材に地域の魅力を描いた「けの汁」がグランプリを受賞。

 今年の各受賞作は、グランプリ=「きみとみる風景」(今西祐子監督)、準グランプリ=「祭に咲く花」(泉原航一監督)、ポテンシャル賞=「豊田女子大学付属高校探偵同好会」(中屋充史監督)、技能賞=「スリッパと真夏の月」(木場明義監督)、敢闘賞=「ハローグッバイ」(谷口雄一郎監督)、ユニーク賞=「中学2年生北へ進む」(小林渚監督)、特別賞=「境界線」(槙田栞監督・清原駿監督)、主演男優賞=鎌田有恒さん(祭に咲く花)、主演女優賞=松田まどかさん(きみとみる風景)、助演男優賞=中田裕一さん(きみとみる風景)、助演女優賞=山本愛莉さん(祭に咲く花)。

 伊勢市出身京都市在住の脚本家で審査委員長を務める児島秀樹さんは「グランプリ、準グランプリに選んだ作品に共通するのは、ただ好きと言っているのではなく、どちらも故郷に対する深い愛情が主人公の目線で描かれている。一度は突き放したところからスタートしているところも秀逸。『きみとみる風景』でのそば屋のシーンでの『時間を抜く』技法も素晴らしい。高山に行ってみたくなった」と評価する。

 同映画祭の合言葉は「賢者(けんじゃ)が島にやってくる」。主催する「志摩ムービークルーズ」(志摩市大王町、TEL 0599-72-2412)は、「地域主役型映画」発祥地として賢島を起点に毎年、映画祭を開催し、多くの映画関係者、ファンが賢島を訪れるようになることを目指す。同会代表の橋爪吉生さんは「『地域主役型映画』の普及によって、(映画の製作を通して)地域を巻き込み、地域が元気になっていく。映画祭の開催は多くの映画のエントリーがあって成り立つので、どんどん参加してほしい」と話す。

 同映画祭への応募条件は、「主役クラスのキャストが最低1人その地域の人であること」「本編が30分以上であること」など。映画としての技術的な完成度よりも撮影した地域・人々をどれだけ魅力的に映しているか、どれだけ地域を巻き込んでいるかなどが審査対象となる。

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