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伊勢の食育インストラクターが食育絵本「イートくんのおたんじょうび」発刊

伊勢の食育インストラクターが食育絵本「イートくんのおたんじょうび」発刊

伊勢の食育インストラクターが食育絵本「イートくんのおたんじょうび」発刊

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 伊勢の食育インストラクターの中井義晴さんが9月1日、食育をテーマにした絵本「イートくんのおたんじょうび」を発刊した。

【その他の画像】作者の中井義晴さんとイラストレーターのシャンティーさん

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 中井さんは、伊勢で約40年間中華料理店「龍園(りゅうえん)」を営み、還暦を迎え第二の人生をどう過ごそうかと思考していた時に、服部幸應(ゆきお)さんが理事長を務める「日本食育インストラクター協会」(東京都新宿区)のことを知る。食育について学び、親子に食育を伝える「みえ食育・まなの会」(伊勢市一之木、TEL 090-1410-0830)を立ち上げ活動を始めた。伊勢調理製菓専門学校(伊勢市河崎)10期生、日本食育インストラクター1級、薬膳食育師3級。

 同書の内容は、幼稚園年長組のイートくんと調理師のおとうさん、優しいおかあさんの3人家族がイートくんの誕生日6月19日=「食育月間(6月)」の「食育の日(毎月19日)」を通して食べ物について、マナーについて両親から教わるというもの。

 中井さんは「たまたま名古屋の書店に入った時に『大人の絵本』というコーナーを見つけ、絵本なら食育について分かりやすくお話をすることができるかも、と確信した。今年3月に志摩市在住のイラストレーターのシャンティーさんと出会い、月兎舎(げっとしゃ)さんから発刊するに至った」と振り返る。

 「長年、調理師として働いてきて、食卓を通じて『食』の常識が親から子に伝わっていないことを感じていた。子どもが食への感謝の気持ちを忘れずに、健全な心と体を培い豊かな人間性を育んでいくことを願い、食育についての入門書を作製した。年中季節野菜がスーパーに並んでいたりと食べ物の旬がいつであるかも教えないから分からなくなっている。食卓が暮らしの基礎を知る場となるように」と思いを込める。

 シャンティーさんは伊勢市生まれ志摩市在住のフリーのイラストレーター。雑誌やイラストマップ、カレンダー、絵本、店舗のロゴデザインなどを手掛ける。シャンティーさんは「中井さんから『カンくん(肝)』『ヒーちゃん(脾)』『ジンくん兄弟(腎)』『ココロちゃん(心)』『ハイくん兄弟(肺)』のキャラも作ってほしいと依頼を受け、漢方の五行、五臓からくる健康な体を作る教えが大切な役割を持つことも学んだ。本の中でも登場するので探してもらえれば」とほほ笑む。

 9月16日~22日(10時~17時)には、シャンティーさんの鉛筆画や着色前の原画などを展示する「絵本発刊記念・原画展」を伊勢市立図書館(伊勢市八日市場町、TEL 0596-21-0077)2階で開催する。

 価格は1,620円(10月から1,650円)。三重県内の主要書店、伊勢市、津市、四日市市の子どもの本専門店、月兎舎ホームページ、楽天ブックス、アマゾンなどで取り扱う。

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