陸上自衛隊明野駐屯地・航空学校(伊勢市小俣町)で11月3日、ヘリコプターの飛行展示や陸上展示などを行う「航空祭」が開催される。
駐屯地開設64周年・航空学校創立67周年となる同祭は、陸上自衛隊が装備する主要ヘリコプターのほとんどを目の前で見ることができることから「ヘリコプターの祭典」と呼ばれ、毎年多くのヘリコプターファンやミリタリーファンが県内外から集まる。
人気は、航空祭だけのために同航空学校所属の操縦教官による特別編成チーム「明野レインボー」。ヘリコプターによる祝賀編隊飛行、災害派遣時の行動展示、各ヘリコプターの飛行展示、地上展示を行う。デモ飛行ならぬデモ走行で観客を魅了するヘリ型バイク「ハヤテジュニア」には5台が滑空ならぬ滑走するが、今年は女性隊員3人がチームに加入する。そのほか、輸送ヘリコプターCH-47JAへの体験試乗(先着600人)、「明野レインボー」パイロットによるサイン会、フライトシミュレーターなどの体験ブース、自衛隊員による模擬店などを用意する。
広報担当者は「今年は観測ヘリのOH-6Dが退役するので最後のフライトとなる。OH-1との2コ世代観測ヘリによる飛行展示と、多用途ヘリUH-Xの地上展示なども予定しているので楽しみにしていただければ」と話す。
OH-1は2015(平成27)年2月に和歌山県白浜沖で訓練中の1機がエンジントラブルにより海上に不時着したことから、飛行訓練を自粛。同駐屯地の飛行実験隊により試験飛行が繰り返されていた。
開催時間は10時~15時(8時開門)。入場無料。当日は近鉄明野駅から無料シャトルバス(7時50分~)を運行する。