日本の食文化を三重から世界に発信しようと活動している「伝味(でんみ)の会」(志摩市大王町)が12月23日、「NEMU RESORT(ネムリゾート) ホテル ネム」(志摩市浜島町)ショップ内に同会メンバーの商品を集めたコーナーを設置した。
2016(平成28)年に志摩市の賢島で開催されたG7伊勢志摩サミットを機に今年4月に発足した同会。「かつおの天ぱく」(志摩市大王町)社長で同会代表を務める天白幸明さんは「伊勢志摩サミットで三重県産食材が注目され、かつお節を生産する当社にも多くのメディアからの取材があったことをきっかけに、伝統的な手法を守り続け、素晴らしい商品を提供する生産者がもっと注目されるようにと『伝味の会』を作った」と話す。
同会ではこれまで、イタリア食科大学の学生を受け入れ、自分たちの生産現場を案内するツアーのサポートや、メンバー間の交流から始まるコラボ商品の開発など行ってきた。
新設したコーナーには、「かつおの天ぱく」の「かつお節」(480円~)、「べんのや酒店」(志摩市志摩町)の「波切節かつおあられ」(594円)、「いせしま竈膳部」(志摩市浜島町)の「ひごと朝夕いにしゑの塩」(594円)、「丸中商店」(伊勢市黒瀬町)の「伊勢の食卓」(3,780円)、「川口農園」(志摩市浜島町)の「南張メロン」(2,500円)などが並ぶ。
天白さんは「『伝味の会』販路拡大事業の一環。こだわりを持って生産した商品を多くの人に手に取ってもらいたい。引き続き販路を増やしていきたい」と意欲を見せる。