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志摩市・樹齢360年以上の一本桜「岩戸桜」に純白の花開く

志摩市・樹齢360年以上の一本桜「岩戸桜」に純白の花開く

志摩市・樹齢360年以上の一本桜「岩戸桜」に純白の花開く

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 日本神話「岩戸伝説」に登場する志摩市の「天の岩戸(あまのいわと)」(志摩市磯部町)そばに植わる樹齢360年以上といわれるオオシマザクラ「岩戸桜」が3月17日現在、ピンク色に大きく膨らむ蕾(つぼみ)の中に5輪の純白の花を付けた。

【その他の画像】樹齢360年以上のオオシマザクラ「岩戸桜」開花

 「天の岩戸」は、伊勢神宮の森で守られた山裾にあり、そこから湧き出る水は「恵利原の水穴(天の岩戸)」環境省「名水百選」(1985年)に選ばれた。「ミキモト」を世界ブランドに押し上げた真珠王・御木本幸吉は、真珠養殖事業の成功を祈って「天の岩戸」への参拝を欠かさなかった。

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 「岩戸桜」は、かつて志摩の国から伊勢神宮までの旧街道沿いにあり、大きく幾重にも枝を伸ばし春に大勢の人を集める。江戸中期に書かれた当時の観光ガイドブック「伊勢参宮名所図会」(1797年)巻五の「家建(やたて)の茶屋」の挿絵に描かれていることから、樹齢360年以上といわれている。

 品種はオオシマザクラで純白の花と同時に緑の若葉を伴って咲く。伊豆大島(東京都大島町)を中心に伊豆諸島に多く自生し、日本固有種であることから、江戸初期に参詣者によって種もしくは苗が持ち込まれ育ったのではと推定される。雄しべが花弁のように変化し旗状になる珍しい「ハタザクラ」でもある。

 「岩戸伝説」では、姉のアマテラスが、弟のスサノオのいたずらを憂い、天の岩戸に引きこもると、国中が真っ暗闇になってしまった。その事態を打破しようと神々が話し合い、オモイカネが知恵を出し、アメノウズメが岩戸の前で踊り、そのほかの神々が大笑いする。不思議に思ったアマテラスが岩戸から顔を出すと、イシコリドメが作った八咫鏡(やたのかがみ)をアメノコヤネとフトダマがアマテラスに差し出し、鏡に映った自分に驚いた瞬間、アメノタヂカラオが岩戸を引き開け岩屋から救出するという物語。

 恵利原自治会長で伊勢神宮別宮・伊雑宮(志摩市磯部町)の神田で毎年6月24日に行われる「御田植祭」の師匠を務める谷崎豊さんは「コロナで世の中が大変なことになっているが、それでもサクラは咲いてくれる。せめて花だけでも楽しんでもらおうと、一昨日自治会の役員で草刈りや清掃を行った。国民が一丸となって新型コロナウイルス拡大を阻止しようと頑張っている今だからこそ、日本神話に倣って、一人一人ができることをみんなで協力し合い、笑顔で国難を乗り越えなければいけない」と話す。

 毎年、「岩戸桜」の前で恵利原早餅つき保存会(同)による早餅つきなどがある「桜と餅と名水を楽しむ会」は、新型コロナウイルス感染拡大を避けるために中止になった。

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