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三重県多気町「河武醸造」の「鉾杉」大吟醸ケーキ、「飲酒運転に注意」呼び掛け

三重県多気町「河武醸造」の「鉾杉」大吟醸ケーキ、「飲酒運転に注意」呼び掛け
(撮影=岩咲滋雨)

三重県多気町「河武醸造」の「鉾杉」大吟醸ケーキ、「飲酒運転に注意」呼び掛け (撮影=岩咲滋雨)

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 日本酒「鉾杉(ほこすぎ)」の製造販売を手掛ける「河武醸造」(多気郡多気町、TEL 0598-37-2037)8代目社長の河合英彦さんが現在、同社が販売に関わる「日本酒ケーキ」の購入者に対し、車の運転前には食べないよう注意を呼び掛けている。

【その他の画像】鉾杉の大吟醸が80ミリリットル入る日本酒ケーキ

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 伊勢本街道、和歌山別街道、熊野街道が通る要所で、日本一の清流・宮川と櫛田川に挟まれた地に、1857(安政4)年創業した同社。2つの川の伏流水を使い、日本酒のほか、しょう油・みそなどを製造している。

 販売する「日本酒ケーキ」は、「鉾杉」の「純米大吟醸 弓形穂(ゆみなりほ)」を入れた物で、創業163年の同社と創業152年の老舗菓子店「谷常製菓」(兵庫県養父市)でコラボ開発した。昨年クラウドファンディングを通じて初めて販売し、現在も販売を行っている。

 「山田錦」の祖先といわれる三重県在来の酒米「伊勢錦」の突然変異種という「弓形穂」は、三重大学(津市)生物資源学部の研究成果を経て2010(平成22)年に品種登録され、「酒造好適米」としても認定された。「純米大吟醸 弓形穂」は「弓形穂」を40%まで磨き自社開発した弓形穂専用酵母「B-33」で醸(かも)して造り、2018(平成30)年から販売を始めた。

 河合さんは「『日本酒ケーキ』は、日本酒の可能性を求め、『純米大吟醸 弓形穂』使って何かできないだろうかと、谷常製菓さんと完成させた。せっかく作るなら限界まで挑戦しようと日本酒をふんだんに使った。約280グラムの一般的な日本酒ケーキに使う日本酒の量が20ミリリットル前後なのに対して、4倍の80ミリリットルを使った。120ミリリットル入れるとケーキが溶けてしまうことが分かり、味のバランスを考え、限界の80ミリリットルまで『純米大吟醸 弓形穂』を入れた。焼き上がり後の仕上げにも日本酒をケーキ全体に塗り染み込ませている」と説明する。

 河合さんは「あっさりした甘さの日本酒香る大人なスイーツが完成した。日本酒好きのお父さんに父の日のプレゼントにご購入いただければ。ただし、一定以上食べると飲酒運転になるので運転前は控えてほしい」と注意を呼び掛ける。

 価格は2,376円。同社で販売している。

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