英虞湾に浮かぶ賢島の港に7月9日、テークアウトのバゲットサンド専門店「Cafe Entrada(カフェ エントラーダ)」(志摩市阿児町、TEL 080-4217-1237)がオープンした。
【その他の画像】賢島のバケットサンド専門店「Cafe Entrada」のサンドイッチ
場所は、「志摩地中海村」(同浜島町)や「志摩自然学校」(同大王町)を結ぶ海上タクシーや英虞湾内を遊覧するツアーなどを提供する「Entrada賢島」(同、TEL 0599-52-0888)の受付カウンターのあるショップ内。県外から志摩市に移住し生活する女性3人組が運営する。
3人は、愛知県名古屋市出身の森明日香さん、東京都墨田区出身の横山希代子さん、滋賀県大津市出身の小掠絵美子さん。
森さんは浜島町に移住。約3カ月間世界約20カ国を訪れる「地球一周の船旅」ピースボートに乗った経験やカンボジアで10カ月生活した経験から、生産者とのつながりを大切にしたいと考え、生産者の思いを直接消費者に届けて、生産者に還元できる仕組み作りを目指す。健康・スポーツ栄養の講師や料理教室を主宰する横山さんは、夫の転勤で阿児町に引っ越し20年以上になる。サンドイッチメニューを栄養面からアドバイスする。フラワーケーキ教室などを主宰する小掠さんは阿児町在住。滋賀県にあった「ロイヤルオークホテル」(大津市)の和食の調理人として5年勤務していたが心機一転、会社を辞め夏のアルバイトとして「志摩スペイン村」(磯部町)で働いていたが楽しくてそのまま移住。その後志摩市出身の夫と出会い結婚。練りあんで作った花のサンドイッチを提案する。
同店では、「丸仙製パン」(阿児町)が焼くバゲットに、さまざまな具材を挟んで8種類前後のサンドイッチを提供する。「肉の喜多家」(浜島町)が新しく開発したブランド豚「志摩のあおさ豚」を使ったフランクフルトのサンド「あおさ豚フランクのサンド」(700円)、「平飼いたまごのだしまきサンド」「平飼いたまごのぜいたくサンド」(以上550円)は「コケコッコ共和国」(多気郡多気町)の卵を使用。「土実樹(つみき)」(度会郡南伊勢町)のかんきつ、「川口農園」(浜島町)の南張メロンを使うフルーツサンド(450円~)や「あんこのフラワーサンド」(500円)、「食べ歩きピンチョス串」(250円~)、「おいしい志摩のフルーツ串」(300円)などがメニューに並ぶ。
ドリンクメニューは、ハンドドリップで入れるコーヒーはオーガニック、フェアトレードのものを使用。ホットコーヒーはエクアドル産インタグコーヒー(Mサイズ450円、Lサイズ500円)、アイスコーヒーはブラジル産カルロスさんのコーヒー(500円)、「よこやま」(阿児町)の「情熱のさとうきびシロップ」と生搾りショウガとレモンでつ作ったオリジナルシロップに炭酸水を入れた「志摩育ち 情熱のきび糖ジンジャエール」(550円)、大内山酪農(度会郡大紀町)の「大内山牛乳」に「情熱のさとうきびシロップ」、メキシコ産のカフェインレスコーヒーを混ぜた「こーひー牛乳」(300円)などを用意する。
森さんは、「あおさ豚は餌に海藻のあおさを混ぜて育てたブランド豚。オレイン酸たっぷりで、美肌やアンチエイジングのほか、コレステロールの低下効果も期待できる。味わい深く、ボリュームたっぷりなフランクに、キャベツのラペを一緒に挟んで腸活にも最高。一番のお薦めメニューは、ミシュラン5つ星ホテルのシェフのアドバイスで作ったソースをかけた『ブラックペッパーソースのシュリンプサンド』(650円)」と話す。
森さんは「私たちは、県外から移住してきたからこそ志摩の良さが分かる。伊勢志摩のおいしい食材をたくさんの人に知ってもらい、食材と一緒に生産者さんを紹介できれば。こんなコロナの時代だからこそ、みんなで助け合い、伊勢志摩、賢島をもっと盛り上げたい。味だけでなく、ストーリーを大切にし、食材を通じたつながりから生まれる何十倍もの喜びを感じとっていきたい」とも。
営業時間は10時~17時。月曜~水曜定休。