猿田彦神社(伊勢市宇治浦田、TEL 0596-22-2554)の境内が8月17日、約2000灯のちょうちんに照らされ、美しく幻想的な光に包まれた。
【その他の画像】猿田彦神社の境内社「さるめ神社」の宵祭 幻想的なちょうちんの明かり
毎年8月18日に執り行われる境内社・佐瑠女(さるめ)神社の例祭の前日の17日に行われる宵祭に合わせて、全国の崇敬者から献灯されたちょうちんに一個一個点灯される。ちょうちんに光がともるのは、一夜限りの催し。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、合わせて行うステージイベントなどを取りやめ、毎年大勢の参拝者でにぎわうはずの同神社は、静かな夜となった。
佐瑠女神社は、日本神話「岩戸伝説」で岩屋の前で踊りアマテラスを岩屋から外に出し暗闇の世を明るくしたアメノウズメを祭る。「天孫降臨」でアメノウズメは、アマテラスの孫にあたるニニギが高天原から高千穂へ降りる際、アメノヤチマタの地で迎えたサルタヒコ(同神社主祭神)に近づき、天と地の神の仲を取り持ったとされる、後にサルタヒコと結ばれる。そのため、踊り、芸能、縁結び、鎮魂の神として信仰され、歌手やお笑い芸人、スポーツ選手など数多くの芸能人・著名人が数多く参拝に訪れる。「君の名は。」「天気の子」などを手掛けた映画監督の新海誠さんが奉納したのぼりも立つ。
本祭の佐瑠女神社例祭は18日、11時から行われる。佐瑠女神社は、1976(昭和51)年に境内社として立てられ例祭は、その翌年から毎年開催されている。