二見興玉神社(伊勢市二見町)で9月5日、夫婦(めおと)岩にかかる5本の大しめ縄を張り替える神事が行われた。
【その他の画像】二見興玉神社の夫婦岩の大しめ縄が新しく張り替えられた
大しめ縄1本の長さは約35メートル、太さ約10センチ、重さ約40キロ。毎年5月5日と9月5日、12月の計3回行われる。
この日、大しめ縄と神職と作業をする氏子らがおはらいで清められ、張り替え作業の安全を祈願する神事が執り行われた後、大しめ縄の張り替え作業が行われた。通常は、参拝者らの手で新しい大しめ縄が送られ、一緒になって作業が行われるが、新型コロナウイルス感染防止のため、前回の5月5日と同様に参拝者の参加は中止された。
氏子らによって5本の大しめ縄が1本ずつ、男岩(おいわ)と女岩(めいわ)に結ばれ、きれいに整えられた。居合わせた参拝者は、夫婦岩の上で滑らないよう作業の安全を見守った。
同神社の金子清郎宮司は「無事何事もなく大しめ縄が張り替えられた。明日はきっといい日が来る。と言うがそれは今何をするべきか、未来のために今何をしたらいいのか、今起きていることを素直に受け止めどうするか、と今現在の行動如何で未来はいい風に変わっていく。神道には、過去から未来をつなぐ『今』がとても大切だという『中今(なかいま)』という教えがある。コロナ禍の今だからこそ、もう一度それぞれの立場になって中今を見つめ直す時なのかもしれない」と話す。