一般社団法人明和観光商社(多気郡明和町、TEL 0596-67-6850)は2月23日、斎宮(さいくう)歴史博物館(同)北側駐車場を活用してドライブインシアターを開催する。
滞在交流型プログラムや地域の商品開発など明和町のまちづくりを推進しようと2019(平成31)年1月10日に設立された同社。ヘルスツーリズムの推進や電動自転車の貸し出し(レンタサイクル)事業のほか、2019(令和元)年の9月から毎満月の夜に行う食のイベント「満月屋台」を主催。観光庁の観光地域づくり法人(DMO)として2020年10月16日、地域DMOに登録された。
毎月満月の夜に開催してきた「満月屋台」もコロナ禍で自粛を余儀なくされ、昨年4月~7月のイベントを中止に。8月・9月と再開したが、新型コロナウイルスの感染拡大防止を強化するため10月2日と10月31日には実証実験を兼ねて町内の飲食店支援と斎宮駅前のにぎわいを創出する目的でフードイベント「ドライブイン満月屋台&シアター」実施した。
今回のドライブインシアターでは、過去2回の開催を元にした新たな取り組みで、2月13日には、ケビン・コスナーさん主演の映画「フィールド・オブ・ドリームス」(1989年公開)を上映、25台の自動車が参加し、観客は乗車したままスクリーンの前で映画を楽しんだ。同23日にはヒュー・ジャックマンさん主演のミュージカル映画「レ・ミゼラブル」(2012年公開)を上映する。
事務局長の安藤直樹さんは「ドライブインシアターは、斎宮跡の広大な土地、空間を有効活用し、コロナ禍における人の接触機会を減らした取り組みとして開催する。継続していくことも視野に入れて進めていきたい」と話す。
13日に参加した人からは、「コロナ禍における集客イベントへの試行・挑戦、ありがとう。ドライブインシアターという形態にはさまざまな可能性があると思う」「非日常感が味わえるのが良かった」「実証事業とのことで料金がすごく安くお得であったのと入場台数が少なかったので、大変リラックスして映画観賞できた。定番化の場合、これでは採算に合いませんが」などの感想が寄せられた。
安藤さんによると、2月27日・28日17時30分~20時、平安時代前期(9世紀)の斎王の宮殿「斎宮」が発掘された場所に復元された建物(正殿)に平安時代の斎王の物語や日本の原風景をイメージしたプロジェクションマッピング映像を投影する実証実験を「さいくう平安の杜」(同)で実施する(約10分間隔で約5分間投影)。「一般の人も自由に見ることができるのでこちらもぜひご参加いただければ」と呼び掛ける。
ドライブインシアターの上映時間は18時~20時(開場17時30分)。入場料は、車1台につき1,000円。