賢島に本校がある通信制高校「代々木高校」(志摩市阿児町、TEL 0599-43-6177)の卒業式が3月7日、同校大講堂で行われた。
昨年卒業し、女子プロゴルファーとしてデビューし、今季2勝し注目を集めた笹生優花さんも賢島の同校で学んだ。
本年度の同校の全卒業生は276人で、賢島本校の卒業式には、賢島本校生徒33人が参加。新型コロナウイルス感染予防のためのマスクを着けて卒業式に臨んだ卒業生たちの胸には、3年生の総合学習の授業で作ったオリジナルの真珠ペンダントが輝いていた。
一色真司学校長から卒業証書を受け取ると、卒業生たちはマイクに向かって3年間の思い出、親への感謝や同校の教諭へのお礼を言葉にした。一色校長は「自分をしっかり持ち、自分らしさを意識し、自分らしく行動してほしい。卒業してからもいつでも遊びに来てもらえれば」と呼び掛けた。
同校は、伊勢志摩国立公園の豊かな自然やスポーツに適した環境を生かした教育の実現を目指して「伊勢志摩インターネット高校特区」として2005(平成17)年4月、国の構造改革特区制度を活用し株式会社が運営する高校として開校。不登校生や高校中退者の受け入れのほか、働きながら学ぶ「奨学金コース」や「伊勢志摩料理人コース」「漁師コース」、プロゴルファーを目指す「アスリートゴルフコース」など全日制高校ではできないサポート体制でさまざまな生徒の思いに対応。同校は来年度から、志摩市の休校となった小学校の建物を利活用し、志摩夏草校舎(磯部町山原、TEL 0599-56-0770)で、学校法人代々木学園として再出発する。