臨済宗妙心寺派寺院「西来寺(さいらいじ)」(度会郡南伊勢町伊勢路)で3月9日、ハクモクレンが満開の見頃を迎えている。
【その他の画像】南伊勢町伊勢路川沿いの西来寺に咲くハクモクレンが満開
かつて河童(かっぱ)がいたといわれる伊勢路川沿いに位置する同寺院。創建は350年以上前といい、伊勢路川の氾濫で300年ほど前に同地に移転されたと伝わる。
境内に咲くハクモクレンは現在、樹高が10メートル以上に成長し、寺院の屋根を超える。白い花をたくさん付ける枝は大きく広がり、県道の高さから見上げると、大きさが際立っている。車を止めてハクモクレンを撮影する人も多い。
12代目住職の勝峯信道さんは「檀家の方が植えたハクモクレンが大きく成長し、毎年春に大輪の白い花が咲く。おそらく35年以上前には植えられていたと思うが、近年よく花が咲くので、多くのカメラマンが撮影に来てくれるようになった」と話す。
勝峯さんは「今年は特によく花を付けてくれたように感じる。モクレンの花の寿命はサクラと比べて非常に短いし、雨が降るとすぐに花が落ちてる。運よく今年はきれいに咲いて、ちょうど今が見頃になっている」とほほ笑む。