食べる 買う

伊勢神宮外宮参道で人力車引っ張り焼き芋販売 人力車ならぬ「芋力車」に

伊勢神宮外宮参道で人力車引っ張り焼き芋販売 人力車ならぬ「芋力車」に

伊勢神宮外宮参道で人力車引っ張り焼き芋販売 人力車ならぬ「芋力車」に

  • 21

  •  

 伊勢神宮外宮(げくう)参道(外宮前~伊勢市駅前)周辺で3月5日、人力車を引っ張りながら焼き芋を移動販売するサービスが始まった。

【その他の画像】人力車で焼き芋販売

[広告]

 同サービスは、麻を用いた日用品の製造販売や伊勢神宮外宮北御門前で麻の実を使ったピザなどを提供するカフェ「ASAFUKU CAFE(麻福カフェ)」を運営する「麻福(あさふく)」(伊勢市本町)と、伊勢神宮内宮(ないくう)周辺、おはらい町を中心に人力車を引き観光案内サービスを提供する「伊勢人力車 光勢屋(みつせや)」(同宇治今在家町)が連携して今シーズンから提供を開始する。

 麻福の北村隆匡さんは「2月に告知無しで人力車での焼き芋のテスト販売を実施したところ、想定以上の焼き芋を販売することができた。外宮前に集う地元の人や観光客から喜んでいただき、継続してほしいというお声も頂き、3月5日から本格稼働することにした」と話す。

 光勢屋の前田光明さんは「コロナ禍で観光客は激減。2月の売り上げは前年比で約50%に落ち込んだ。3台の人力車を運営しているが、2月には創業後初めて3台とも売り上げゼロになった日があった。そんな中、人力車で焼き芋を販売したら面白いのでは?と北村さんと話していて盛り上がり実現した。実際に販売すると、多い日で50本が売れた。人じゃなく、芋を運んでいるので人力車じゃなく、『芋力車』だが…」とほほ笑む。

 焼き芋のイモは、三重県トップのサツマイモの生産量を誇る玉城園芸(度会郡玉城町)から仕入れる「紅はるか」を使う。北村さんは「イモは、温度管理した保管庫で3カ月以上寝かせて熟成させ、イモのおいしさを最大限向上させたものを使用し、2時間半以上かけて仕込んで焼き上げる」と説明する。

 北村さんは「観光客の皆さんはもちろんだが、地元の人に食べていただきたい。今シーズンは紅はるかの数に限りがあり、3月で終了してしまいそうだが、好評であれば来季も継続していきたい。伊勢市駅前一帯の賑(にぎ)わいづくり、伊勢市民の元気づくりに微力ながら貢献できれば。4月以降も焼き芋に代わる企画を計画しているので、併せてお知りおきいただければ」。前田さんは「ASAFUKU CAFE から1キロ圏内であれば予約、デリバリーも承る。職場で休憩時間などに召し上がっていただければ」とも。焼き芋専用電話番号(050-3701-9728)でも受け付ける。

 焼き芋1本の価格は400~600円。人力車による焼き芋販売は、毎週火曜と金曜の11時30分~16時ごろ。焼き芋だけの販売は「ASAFUKU CAFE」(営業時間=11時30分~15時30分、月曜・水曜定休)で3月末まで行う。

伊勢志摩経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース