広域通信制高校の「代々木高校」(志摩市磯部町、TEL 0599-56-0770)の入学式が4月11日、夏草本校の体育館で行われた。
通信制教育の同校。2016(平成28)年にG7伊勢志摩サミットが開催された賢島の地で2005(平成17)年4月、国の構造改革特区制度を活用し「伊勢志摩インターネット高校特区」として、株式会社立の高校が産声を上げた。昨年卒業し、女子プロゴルフで2勝した笹生優花さんも同校の卒業生。
本年度、会社法人から学校法人に経営形態を変え、廃校となっていた旧志摩市立成基小学校の校舎を利活用する形で本校機能を賢島から夏草校舎に移転した。これまで、スクーリングで授業を受けるため生徒たちは賢島本校まで来なけなければならなかったが、学校法人化することで、東京、愛知、大阪と夏草本校の4カ所で授業を受けることが可能となり、生徒たちの利便性が向上した。
同校の本年度の全国入学者数は167人で、夏草本校には17人が新入学生として、転編入生合わせて25人が出席した。新入生たちは、新型コロナウイルス感染予防のためのマスクを着けて緊張した面持ちで入学式に臨んだ。
清水宝文(たかふみ)校長は「今日は、学校法人代々木学園の第1期生としての記念すべき入学式。皆さんが元気で出席できるのは、皆さんを支えてくれている父兄、友達、多くの人たちがあって今日になったということを心に刻んでいただきたい。一人一人は、人生のスターであり主役である。何事もポジティブに良い風に捉えて、前向きに学んでいただきたい」と新入生たちにエールを送った。
一色真司理事長は「学校は社会に出るための予行演習の場であり、多様な価値観を持つ人々と、多様な体験を通し、違いを知り、自分の意志で歩いて行けるようにするため、生徒に寄り添いながら、いい意味で変化し続けていける学校にしていきたいと」と話す。