赤福(伊勢市宇治中之切町)が運営する和洋菓子店「五十鈴茶屋 五十鈴川店」(宇治浦田、TEL 0596-25-2885)が5月1日、ほうじ茶の粉末と米粉で作ったチョコレートケーキ「和ガトーショコラ」の販売を始めた。
【その他の画像】五十鈴茶屋の「饌SEN」シリーズ第一弾「和ガトーショコラ」
同社の五十鈴茶屋事業本部として、赤福本店に隣接する本店(宇治中之切町)と五十鈴川店の2店舗を運営する。本店では日本庭園を眺めながら抹茶と和菓子などを提供する飲食スペースと二十四節気ごとに変わる和菓子やフルーツ大福などの和菓子を店頭で販売。五十鈴川店はシュークリームやプリン、さまざまなケーキなど洋菓子をメインに、地下にある厨房(ちゅうぼう)で製造し販売する。
同商品は、古来、神に献上する食事「神饌(しんせん)」と神に供える洗米「饌米(せんまい)」をコンセプトに、コメを使った洋菓子のブランド「饌(SEN)」として展開する、最初の商品となる。赤福本店などの店舗で赤福を食べる客に提供するほうじ茶を粉末にし、米粉などを原材料に開発した。
同社五十鈴茶屋事業本部新商品企画部商品企画課の荒木洋之さんは「赤福本店では、創業以来変わりなく、伊勢神宮参拝に訪れる方をお茶でおもてなししている。『赤福ほうじ茶』は、赤福餅と合うよう、大台町で生産する伊勢茶を赤福独自配合して焙(ほう)じたもの。昨年のコロナ禍による自粛期間中にスタッフと共に新商品の開発に力を入れた。ほうじ茶の香りと米粉で洋菓子ではあるが和を感じる味に仕上げた」と話す。
内容量は1本218グラム、要冷蔵。価格は1,000円。同店と赤福オンラインショップで販売する。
同社は、2002(平成14)年から「赤福ほうじ茶」を袋詰めにして販売を開始。昨年4月からはティーバッグタイプの商品を伊勢エリアの一部店舗と、名古屋・大阪地区の直営店(各百貨店など)計21店舗で販売するほか、赤福ほうじ茶を抽出して和風プリンに仕立てた「五十鈴のプリン ほうじ茶」(280円)や、2018(平成30)年末から冬季限定商品として赤福ほうじ茶と同じ茶葉のパウダーを使用した「お米とお茶とチョコレート ほうじ茶」(780円)を販売する。
五十鈴川店は現在、LINEによる情報発信などで積極的な販売促進を展開する。荒木さんは「現在LINE登録者数は2000人以上になった。駐車場の空き情報やクーポン券の発行などお客さまにとって有用な情報を提供していきたい。『赤福ほうじ茶』に関連する商品を今後さらに増やしていく予定。『ほうじ茶ゼリー』は今夏販売予定」とも。