伊勢萬トレーディング(伊勢市宇治今在家町)が5月29日・30日、大型商業リゾート施設「VISON(ヴィソン)」(多気郡多気町)で台湾産のパイナップルのチャリティ即売会を開いた。
【その他の画像】VISONで台湾産パイナップルのチャリティ即売会
2日間で200個を販売(1個500円、1人1個の個数限定販売)。11時からの即売会では、パイナップルを求める行列が販売時刻前からでき、1時間以内に完売した。
同社は、伊勢神宮内宮(ないくう)の門前町として栄えるおはらい町通りで、オレンジやグレープフルーツをまるごとジュースにして販売するジュース専門店「まるごと果汁店」やプリン専門店「伊勢プリンの鉄人」(以上、伊勢市宇治今在家町)などを展開する。
同社は、中国が3月1日に台湾産パイナップルの輸入停止措置を実行したことでこれまで中国向けに出荷していたパイナップルの行き場がなくなったことを心配し、在庫を抱える台湾の農家を少しでも応援しようと20フィートコンテナ分、672ケース計約5000個のパイナップルを輸入した。
同社の中山育之社長は「台湾と台湾のパイナップル農家さんが困っているので素直に応援したいと思い、直接輸入し自社で販売しようと思っていたことを、5月の初めころに音声SNS・クラブハウスでお話ししたら、話を聞いていた松阪市在住の書家・伊藤潤一さんたちが賛同し、友人知人に声を掛けてくれて販売協力していただいた。おかげであっという間に完売することができた。伊藤さんたちはパイナップルの荷降ろしや即売会での店頭販売にも協力していただいた」と話す。
中山社長は「三重県は台湾と観光協定を結ぶなど、多くの交流があり三重の訪日観光客数も台湾が約2割を占めるほど、台湾は大変関わりの深い大切な隣人。台湾のパイナップルは4月~6月しか市場に出回らない希少なパイナップルで今がまさに旬を迎えて、とても甘くおいしい。最大の特長はその甘さで、芯も柔らかく、芯そのものも捨てずに味わうことができる。この度は、台湾のパイナップル農家さんたちのご厚意でとても糖度の高い最高品質のパイナップルを送ってもらえることになった。多くの日本人にこの台湾パイナップルを味わっていただき、台湾のパイナップル農家さんの手助けとなればうれしい。このチャリティプロジェクトで発生した利益は、全て台湾の慈善事業団体に寄付させていただく予定」とも。