二見興玉神社(伊勢市二見町)の海岸にある「夫婦岩(めおといわ)」の大しめ縄の間から11月19日18時10分ごろ、赤い満月が雲の合間から現れた。
春から夏には朝日、秋から冬の満月が、夫婦岩の間から現れる。この日も部分月食を見ようと同神社境内にはマスクをした人が大勢詰めかけた。食の最大となる18時ごろになると、三脚をセットして月の出現を待つカメラマンたち約30人がズラリと並んだ。
伊勢市出身のプロカメラマン・加藤直人さんは「三日月のような満月が雲の中からゆっくりと現れ、光り輝いたのが17時ごろ。その後は雲の中で時折うっすらと確認できるほどだったが、18時10分ごろ、ほぼ皆既月食に近い赤い月が現れた時には周囲のカメラマンも一斉にシャッターを切っていた」と話す。