「伊勢くすり本舗」(伊勢市浦田町、TEL 0596-21-2460)が1月1日、浦田町バス停近くに自社商品を販売するスペースとカフェスペースを持つ店舗をオープンした。
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同社は、1570年創業で江戸後期に二条関白家の製薬所になり、古くから薬草を丸めて作った丸薬を製造してきた「加藤延寿軒」を起源に持ち、2004(平成16)年に法人化し、医薬品・医薬部外品製造販売業、機能性食品製造販売、化粧品販売などを手掛ける。「越中富山の反魂丹(はんごんたん)、鼻くそ丸めて萬金丹」と古典落語や俗謡で親しまれ、江戸時代に伊勢参りの土産物として人気を集めた旅人の万能薬「萬金丹(まんきんたん)」を復活させようと、萬金丹の主要成分を配合したアメ菓子「萬金飴」を2008(平成20)年から販売開始。その後、指定医薬部外品として「伊勢ノ国 萬金丹」を復活させた。
同店は、同社の商品「萬金丹」「萬金飴」「おはらい丸」「神楽の薬湯」「伊勢芍薬甘草湯」「伊勢神楽の薬湯」などの販売のほか、昨年10月から販売を開始した和漢植物10種類を配合した「伊勢ノ国クラフトコーラ『萬金コーラ』」(400円)や萬金丹風味のジェラート(400円)などを提供する。
そのほかのメニューは「有機栽培ドリップコーヒー」(スモール400円、ラージ500円)、「有機栽培フレッシュハーブティー」(500円)、「手作りスコーン」(300円)など。
同店パティシエの上村薫さんは「『萬金丹』をもっと多くの人に知ってもらいたいと思い、開店した。『萬金コーラ』はアセンヤク、カンゾウ、ケイヒ、グローブ、バニラ、ジンジャー、レモングラス、ブラックペッパー、ナツメグ、レモン果汁を入れ、着色料、香料、保存料、食品添加物を入れない無添加で、体に優しく、爽やかな飲み心地に仕上げた。生薬の効果でストローで混ぜると泡立つのが特長の一つ。ジェラートにはオリジナルで作った鳥居の型で作ったクッキーやお祈りする手の形のクッキー、アーモンドとおからで作ったクランブルを添える。店頭には『薬』ののれんが掛かっていて、最初は入店しにくいかもしれないが、見つけたら気軽に入っていただければ」と話す。
営業時間は10時~16時30分。