陸上自衛隊航空学校明野駐屯地(伊勢市小俣町)で1月13日、新年の初飛行訓練となるヘリコプター9機による年頭編隊飛行が行われた。
この日は、航空学校長兼駐屯地司令・陸将補の安井寛さんを前に、航空学校所属の教官や隊員ら約260人が出席。訓練開始式を行った。
式典で安井さんは「あらゆる事態に対して即応し、任務を完遂できる部隊・隊員を作り上げること。今年は次期主力機のUH-2の基本教育が始まりその戦力化のための調査研究業務、V-22(オスプレイ)を保有する輸送航空隊の戦力化を航空学校として全力で対応していく。その任務達成と共に、航空安全の確保が大切である。さらなる練度の向上をもって、今年一年の安全とさらなる飛躍、わが国の平和と安寧を祈念する」と話した。
隊員らはその後、年頭編隊飛行を行い、駐屯地を離陸した編隊は明和町、松阪市上空を折り返し、駐屯地滑走路を約90メートルまで高度を下げ、伊勢市、鳥羽市の高度2000フィート(約610メートル)上空、飛行距離約70キロを約30分間飛んだ。
編隊飛行は、練習機TH-480Bが3機、多用途ヘリコプターUH-1、UH-60JA、観測ヘリコプターOH-1、輸送ヘリコプターCH-47JAが各1機、対戦車ヘリコプターAH-1Sが2機、計9機。編隊群長は航空学校第2教育部長、1等陸佐の土子邦之さんが務めた。