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志摩マリンランドの「マンボウ」、「まん防」中に「道の駅 紀伊長島マンボウ」へ

志摩マリンランドの「マンボウ」、「まん防」中に「道の駅 紀伊長島マンボウ」へ(写真提供=大山毅)

志摩マリンランドの「マンボウ」、「まん防」中に「道の駅 紀伊長島マンボウ」へ(写真提供=大山毅)

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 昨年閉園した「志摩マリンランド」(志摩市阿児町)の駐車場前に設置されていた巨大マンボウのモニュメントが1月27日、志摩市から熊野灘を南下した「道の駅 紀伊長島マンボウ」(北牟婁郡紀北町、TEL 0597-47-5444)に移った。

【その他の画像】志摩マリンランドの巨大マンボウ、熊野灘を南下して紀伊長島へ

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 1970(昭和45)年開業で、51年間に約1270万人の来館者があった志摩マリンランド。伊勢志摩国立公園の中心に位置する賢島で「マンボウの泳ぐ水族館」として親しまれ、マンボウは同館のキャラクターになっていた。

 モニュメントのマンボウは、主要国首脳会議「G7伊勢志摩サミット」が2016(平成28)年5月に賢島で開催されることを受け、同年3月1日に新設された。高さ、幅とも約330センチ、幅約80センチ、セビレ約95センチ、シリビレ約50センチ(地面に突き刺さって見えない部分約50センチ)、日本で捕獲された最大サイズのマンボウとほぼ同じ大きさで、目玉の直径を約17.5センチに大きくデフォルメしてかわいらしく仕上げた。地面にシリビレが刺さっている状態で設置され、巨大マンボウの前で多くの観光客が足を止める「映えスポット」となっていた。

 「道の駅 紀伊長島マンボウ」は、国道42号線沿い、片上川下流域の片上池に隣接する三角屋根が目印の道の駅で、紀北町観光協会が併設する。敷地内に出店する「マンボウ屋台」では「マンボウの串焼き」「マンボウの唐揚げ」などを販売している。

 「道の駅 紀伊長島マンボウ」を管理する紀伊長島レクリエーション都市開発(同)の公園管理責任者・金子修さんは「かつて紀州藩だったこの地に、和歌山の殿様が視察に来た際にマンボウを提供したらとてもおいしいと気に入り、マンボウが取れたら城まで持ってくるようにと命じた昔話が残っていることから、旧紀伊長島町の町の魚にもなっていたマンボウが施設名になった。これまでシンボルとなるマンボウが無かったため、紀北町役場を通じて志摩マリンランドから譲り受けた。これでやっと名実そろった施設になった」とほほ笑む。

 「道の駅 紀伊長島マンボウ」を起点とするサイクリングイベント「東紀州ロードフェスタ・サイクルマラソン」の実行委員会メンバー・大山毅さんは「現在三重県に『まん防(まん延防止等重点措置)』が出ているので、3月13日に予定しているわれわれのイベントが開催できるかどうか心配しているが、志摩マリンランドのマンボウは、まん防が解除されても居続けるようなので、安心してほしい」と話す。

 「道の駅 紀伊長島マンボウ」は巨大マンボウ周辺を整え、2月中旬ごろの設置完了を目指す。

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