食べる 見る・遊ぶ

志摩市波切にカフェ新店 16年間閉じていたシャッター上げ地域ににぎわい創出

志摩市波切にカフェ新店 16年間閉じていたシャッター上げ地域ににぎわい創出

志摩市波切にカフェ新店 16年間閉じていたシャッター上げ地域ににぎわい創出

  • 113

  •  

 登れる灯台=参観灯台「大王埼灯台」のある波切(なきり)に1月26日、カフェ「STOP BY JOE(ストップバイジョー)」(志摩市大王町)がオープンした。

【その他の画像】志摩市大王町波切にオープンした「STOP BY JOE」

[広告]

 1982(昭和57)年築の3階建て真珠販売店兼住居物件の1階と2階をカフェに改装した同店。漁船が停泊する漁港が目の前で、住居だった2階の漁港側の壁を抜き全面ガラスにして漁港が一望できるようにした。放置されていた真珠筏(いかだ)の木材約50本を、店先の壁面の装飾に使ったり、波切在住のアーティストAI Kisaragi(あいきさらぎ)さんが作品に変えたりして再利用した。延べ床面積は約100平方メートル。席数は20席。

 ドリンクメニューは、2020年4月1日に近鉄鵜方駅前に同社がオープンしたカフェ「TOKINO HOME COFFEE(トキノホームコーヒー)」でブレンドしたコーヒーや紅茶、アップルジュース、オレンジジュース(以上300円)、フードメニューは、波切漁港で水揚げされた魚をフライにし挟んだバーガーとポテト付き(800円~)、「伊勢どり」を使ったバターチキンカレー(900円)、豚汁おにぎりセット(500円)など。

 波切出身でホテル客室の清掃管理などを行うミナモト(阿児町)社長で同店オーナーの城山源さんは「コロナ禍に、生まれ育った我が町を散歩していた時、誰もいなく寂しい町になっていたことを感じ、自分にできることは何か、地域課題を解決するには、と考えたのが出店のきっかけ。真珠店が閉まってから約16年間、シャッターは閉じたままだったらしい」と話す。

 「改装工事はできるだけ自分たちで行い、できないところは地元業者にお願いした。店名のStop byは『ちょっと寄っていって』、Joeはコーヒーを意味する言葉から『コーヒーでもいかが』との思いを込めた。AIさんの作品には近隣の浜に打ち上げられたゴミになったペットボトルと放置されていた真珠筏から取った木材とそれをつなぎとめていた針金やロープを使った。環境問題、SDGsなどを考えてもらえるきっかけになれば。地域の人が集まるコミュニティーの場となり、地域のにぎわいを創り出す呼び水のような役割を担えたら」とも。

 営業時間は10時~17時(13時~14時はドリンクメニューのみ提供)。

伊勢志摩経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース