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志摩市の広域通信制の「代々木高校」卒業式 コロナ禍に全校で280人が巣立つ

志摩市の広域通信制の「代々木高校」卒業式 コロナ禍に全校で280人が巣立つ

志摩市の広域通信制の「代々木高校」卒業式 コロナ禍に全校で280人が巣立つ

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 広域通信制高校の「代々木高校」(志摩市磯部町)の卒業式が3月6日、志摩夏草本校の体育館で行われた。

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 同校は、伊勢志摩国立公園の豊かな自然やスポーツに適した環境を生かした教育の実現を目指して「伊勢志摩インターネット高校特区」として2005(平成17)年4月、国の構造改革特区制度を活用し株式会社立の高校として開校。不登校生や高校中退者の受け入れのほか、働きながら学ぶ「奨学金コース」や「伊勢志摩料理人コース」「漁師コース」などを設置する。プロゴルファーを目指す「アスリートゴルフコース」には、一昨年プロ2勝し昨年全米女子オープンを制覇した笹生優花さんを輩出する。本年度から会社法人から学校法人に経営形態を変え、廃校となっていた旧志摩市立成基小学校の校舎を利活用する形で本校機能を賢島から夏草校舎に移転した。

 本年度の同校の全卒業生は280人。同5日には東京校でも卒業式を行った。志摩夏草本校の卒業生は23人で、この日は15人が参加した。卒業生は、新型コロナウイルス感染予防のためのマスクを着用し、真珠養殖について学んだ3年生の総合学習の授業で作った真珠のペンダントを胸に着けて臨んだ。

 清水宝文(たかふみ)校長から卒業証書を受け取ると、卒業生たちはマイクに向かって3年間の思い出、親への感謝や同校の教諭へのお礼を言葉にした。一色真司理事長は「なんでだろう、と日々考える癖をつけてほしい。自信を持って自分らしく生きていくことが幸せに生きる第一歩。自分らしく楽しんで」。清水校長は「これまでいろいろなことがあったと思うが、高校卒業を節目に新たな一歩を踏み出してほしい。思わなければ実現しない。為せば成る」とエールを贈る。

 志摩夏草本校の卒業生は、4年生大学やゲームクリエイター、ITエンジニアを目指して専門学校へ進学、お笑い芸人やエステシャンへの道を志してそれぞれ旅立っていくという。

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