伊勢市出身のレーシングドライバー・三宅淳詞選手が4月9日・10日に富士スピードウェイ(静岡県)で行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズで初戦10位に入った。第2戦は5位と健闘し、デビュー戦となった2戦共に入賞した。
国内4輪レース・トップカテゴリーに当たるスーパーフォーミュラ(SF)。三宅選手は「TEAM GOH(チームゴウ)」から出場した。チームの監督には昨シーズンまでホンダF1マネージングディレクターを務めていた山本雅史さんが就いた。
公式予選と決勝は、9日の第1戦と10日の第2戦共に行われ、9日の決勝で三宅選手は10位とデビュー戦を入賞で飾った。10日の公式予選と決勝では、2レースの合計ポイント(=7ポイント)で三宅選手が7位に入った。
デビュー戦を振り返り、三宅選手は「10日の公式予選では、Q1はトップタイムで通過できたがQ2ではスイッチ操作のミスで9番手で終わってしまった。決勝では5位まで追い上げることができ、表彰台には届かなかったが、良いレースができた。デビュー戦で速さを見せることができてよかった。チームの皆さんの細かいアドバイスに本当に助けられた。感謝しかない。次の鈴鹿はコースの特性も違い、今回のようにうまくいくとは限らないのでしっかり準備していきたい」と話す。
山本監督は「Q2はタイヤをうまく使い切ることができなかった。レースはスタートがとてもうまくいき、その後のペースもよく、途中で前日に優勝した平川亮選手を追い抜く場面もあり、ピットにいる私たちを大いに興奮させてくれた。全体ではセオリーどおりのよい戦略を実行し、うまく運んだ感じ。最終的にはよいペースだったので4位に付けていた山下健太選手を抜けるかなという思いもあったが厳しく、5位という結果になった。ルーキーらしからぬ落ち着いた走り」と評価した。
三宅選手は、伊勢市立北浜小学校・北浜中学校、伊勢学園を卒業。3歳からカートレースに出場し小学5年時に全日本カート選手権で日本一に。フォーミュラーカーレース初参戦となった2018(平成30)年には、Super-FJクラス総合チャンピオン、「鈴鹿サーキット・レーシングスクール・フォーミュラ(SRS-Formula)」スカラシップ獲得。2019年F4クラス総合2位、2021年スーパーGT(GT300クラス)総合5位、スーパー耐久シリーズ(ST-3クラス)総合2位。