伊勢の老舗海苔問屋に「恵方巻き」特需-コンビニでの拡販背景に

今年の三重県産の「新ノリ」を手にする伊勢の老舗海苔問屋「かねやす」4代目笠井大輔さん

今年の三重県産の「新ノリ」を手にする伊勢の老舗海苔問屋「かねやす」4代目笠井大輔さん

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 全国的な「恵方巻き」ブームの影響が、三重県産のノリを中心に扱う伊勢の海苔問屋「かねやす」(伊勢市河崎1、TEL 0596-25-5125)にも及び、ここ数年「板ノリ」の注文が節分前の1月に集中する傾向にあるという。

 節分に太巻き寿司をその年の「恵方(縁起の良い方角)」に向かって無言で丸かじりをすると幸福になるといわれている関西地方に伝わる「恵方巻き」の風習。今では全国的な認知も高まり、それに伴い節分に合わせて「板ノリ」の需要も伸びている。

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 関西だけの風習だった「恵方巻き」が全国で消費されるようになったのは1989年に広島県の「セブン-イレブン」で商品として販売したのが始まり。その後「ローソン」が2001年に、「ファミリーマート」が2003年、「サークルKサンクス」「am/pm」などが2004年にそれぞれ追従販売、さらにデパートやスーパーなども食品売り場で販売するようになり全国で「恵方巻き」が食べられるようになった。昨年の「恵方巻き」の消費本数は約3,000万本(全国のノリの総生産枚数は約95億枚、全国漁業協同組合連合会調べ)だったという。

 今年創業100年を迎える同社の4代目にあたる笠井大輔さんは「伊勢でも節分に太巻き寿司を食べる習慣が定着したのは数年前。それまで(節分に)家庭で作って食べていた人は少なかったが、コンビニなどの影響で『恵方巻き』が完全に市民権を得たこともあり、伊勢でも多く食べられるようになったと思う。地元の寿司店や和食店でも『恵方巻き』がこの時期に多く作られるようになった」と話す。

 「近年は家庭で料理を作らなくなったことや、ご飯を食べなくなったことから家庭でのノリ需要は減少している。反面、コンビニのおにぎりや回転寿司での消費増との関係から全国の生産量、消費量はほぼ横ばい。『恵方巻き』をきっかけにノリを食べる回数が増えれば」(笠井さん)とも。

 同社のノリは三重県産にこだわり、桑名産、鳥羽産(桃取、答志、菅島)をメーンに販売。商品はインターネット自社サイトやヤフー店でも取り扱う。

おかげ横丁で限定「恵方巻き」(伊勢志摩経済新聞)サーモンとマンゴー「タヒチアン恵方巻き」(天神経済新聞)節分「恵方ロール」-松本の老舗菓子店(松本経済新聞)海苔と乾物の専門店 かねやす

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