2月10日に開催する志摩出身のフォークシンガー、故・西岡恭蔵さんのメモリアルコンサート「第1回　恭蔵とKUROの音楽まつり2008」の準備が、今年還暦を迎える（西岡さんと）同級生らにより着々と進んでいる。主催はNPO「プカプカ志摩」（事務局＝志摩市阿児町鵜方、TEL 090-2342-5436）。

　1948年生まれで今年還暦を迎える西岡恭蔵さんと同級生らが、「恭蔵のために」と立ち上がり、昨年5月ごろから構想を練り準備を進めてきた。隣町＝伊勢市でのコンサートはあるが、生まれ育った志摩市志摩町では初めて。「西岡恭蔵というミュージシャンが志摩町布施田出身であることは地元でもあまり知られていなかった。地元の人もそれまでは、現代の若手アーティスト、有名ミュージシャンがカバーした恭蔵のオリジナル曲『プカプカ』を何気に聞いていた。というのが実情」と同NPO浜口三代和実行委員長は話す。

　「新年を迎え、今年が60歳で還暦にあたることを（同級生）みんなが意識し始めたこともあり、恭蔵のコンサートを成功させてみんなで還暦祝いをしよう―と大いに盛り上がっている。（コンサートを）始めようと思ったときは還暦のことなどまったく意識していなかったが、ちょうどいい機会。恭蔵に感謝せな（いかん）」（浜口さん）と付け加える。

　コンサートには生前西岡恭蔵さんと親交の厚かったミュージシャンが「象さん（恭蔵さんのニックネーム）の生まれ故郷でやるなら」と駆けつける。参加を予定しているのは、加川良さん、大塚まさじさん、金子マリさん、森園勝敏さん、モーガンズバーさん、BUNさん、安宅浩司さん、ジャンピングバンビさん。司会進行役には大阪で開催されていた伝説のフォークの祭典「春一番」で賄い人として活躍、現在舞台監督・評論家の田川律さん。ポスターのイラストはイラストレーター・絵本作家の沢田としきさん、デザインには高橋雅之さんが担当。すべてをまとめ上げるのは「春一番」のプロデューサーで音楽プロデューサーの福岡風太さん。

　第1部コンサート（11時30分～、無料）は地元のバンドライブとフリマや飲食店が出店する「プカプカバザール」を開催、世代が異なる地元の若者が郷土の先輩を思いながら大いに盛り上がる。第2部の「恭蔵とKUROのメモリアルコンサート」（17時～、有料）。生前の西岡さんとの思い出やエピソードなどを交えながら、西岡さんのオリジナルナンバーを演奏する予定。

　前売り入場券（2,500円）は、村林楽器（伊勢市）、イーストポイント、スリークオーター、ニュー奥しま、（志摩市）などで取り扱う。当日入場券は3,000円。会場は志摩町文化会館（志摩市）ホールとその周辺。

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