伊勢の2輪チーム「AKENO SPEED・YAMAHA(アケノスピード・ヤマハ)」(伊勢市小俣町)が4月23日・24日、鈴鹿サーキット国際レーシングコース(鈴鹿市)で行われた全日本ロードレース選手権JSB1000のレースにライダー2人が出場し、10位と11位に入った。
【その他の画像】伊勢のプライベーター「アケノスピード」南本宗一郎選手と伊達悠太選手
伊勢市出身の国際ライダー・稲垣誠さんが監督兼オーナーを務める同チーム。2015(平成27)年から独立チームとして「全日本ロードレース選手権」「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」「アジアロードレース選手権」などバイクレースに参戦し、鈴鹿8耐SST(改造条件が狭く、ほぼノーマルエンジンのマシン)クラスでは、2018(平成30)年に64チーム中22位、SSTクラス3位、2015年に70チーム中22位、SSTクラス準優勝の実績を持つ。
2輪と4輪の国内最高峰のレースを同時に開催する「2022 NGK スパークプラグ 鈴鹿2&4レース」。「2022 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦」JSB1000クラスにスポット参戦したのは、同選手権のST1000クラスに出場する南本宗一郎選手とST600クラスに出場する伊達悠太選手。2人は、ほとんどの選手がエンジンやマフラーなど自由な改造を行ったマシンに乗る中、市販車とほぼ同じでほとんど改造していないSTクラスのマシン「YAMAHA YZF-R1」で参戦した。
23日に行われた公式予選で59台中、南本選手は17位、伊達選手は24位。決勝レース1では44台中、南本選手は15位、伊達選手は22位とそれぞれ順位を上げた。雨の中行われた24日の決勝レース2では44台中、南本選手は10位、伊達選手は11位と好成績を残した。
南本選手は「スタートダッシュが決まって1周目の2コーナー立ち上がったら5番だった時には自分が一番驚いた。その後はマシン性能の差もあり、抜かれてしまった。(マシン性能が違うとは言え)抜かれるのは悔しい。もう少し順位を上げることができたと思う」と話す。伊達選手は「スポット参戦だし、雨でほかのチームが慎重にスタートすると思ったので、最初から狙っていた。JSB1000は初めてで、しかも日本のトップライダーと一緒に走ることができていい経験になった。経験を生かしてST600クラスでの優勝を目指したい」と意欲を見せる。