フラワーケーキ専門店「Sugar-lemon(シュガーレモン)」(志摩市阿児町、TEL 080-1619-4413)が、夏の志摩に咲く花をモチーフにした「季節の花のフラワーケーキ」の販売を行なっている。
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同店は、本物の花そっくりに仕上げた手作りの花をニンジンケーキの土台の上に載せ、花束のようにアレンジしたり、季節の花で彩ったりする「フラワーケーキ」(価格8,000円~)と、うるち米ともち米をブレンドした餅を国産の白こしあんを使用して花にした「フラワーおはぎ」(価格5,000円~)をメインに販売する。
「季節の花のフラワーケーキ」には、志摩市の海岸で白い花を咲かせるハマユウや赤いブラシのようなネムノキの花をメインに飾った。梅雨の季節にはアジサイの花をデコレーションしたという。原材料は三重県産の大内山牛乳や小麦粉を使用するなど、できるだけ地元産の安心安全な材料を選び、着色料には、赤=紅こうじ、ピンク=ラズベリー、赤=ビート、黄=ウコン・クチナシ、緑=抹茶など天然のものを使用し、合成着色料は使わない。フラワーおはぎのあんは白あんに生クリームとバターを入れた洋風テイストで和菓子のかるかんの生地には米粉を使用しグルテンフリーに仕上げている。
滋賀県出身のオーナー・小掠絵美子さんは「志摩市に嫁ぎ、何か地域に貢献できること、フラワーケーキで志摩をアピールできないかと考え、夏の伊勢志摩に咲くハマユウやネムノキの花を選んで作った。とても難しかったが、ハマユウには『汚れがない』『あなたを信じます』、ネムノキには『歓喜』『胸のときめき』という素敵な花言葉を持っていることを知った」と話す。
小掠さんは、滋賀のホテルで調理人として働いていた冬のある日、バイクで転倒し骨折、病院で検査すると緊急入院することに。転倒事故のけがよりも深刻で、世界で1例、日本では症例がない病気であることが判明し、余命も宣告された。幸い奇跡的に回復しその後、「何か新しいことにチャレンジしたい」と志摩スペイン村(志摩市磯部町)で働いた。志摩で夫と出会い結婚すると子どもが生まれ、自宅でできる仕事をと、料理教室を開いた。「インスタグラムでフラワーケーキを知り、衝撃を受け、自分も作りたい」と思い、資格を取りフラワーケーキの料理教室に変更すると人気となり、大阪や静岡からも受講してもらえるようになった。
「残された人生、楽しくチャレンジしたいと思い、料理教室はコロナ禍のため一旦休止し、フラワーケーキをメインに販売をしようと今年2月に店舗を構えた。フラワーケーキは1日1個~2個、フラワーおはぎは1個作るのに3~4時間掛かるが、注文いただいた人の人生の大切な時間に寄り添い、楽しく感動的な演出のお手伝いができると思うと、楽しくて時間を忘れてしまう。基本はオーダー制で、季節の花を使ったり、好きな花を選んでもらったり、やりとりしながら決めていく。気軽に問い合わせしてもらえれば」と小掠さん。
小掠さんは「今挑戦しているのは、ウエディングケーキ。ハマユウやネムノキのような花言葉を大切に、心をこめて、何段にも重なる大きなウエディングケーキに花を飾ることができたら」とほほ笑む。
注文は、電話またはインスタグラムのDMにて予約を受け付ける。冷凍配送、別途送料必要。