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伊勢で「高校生SBP交流フェア」 ビジネスによる地域課題解決プランを発表

伊勢で「高校生SBP交流フェア」 ビジネスによる地域課題解決プランを発表

伊勢で「高校生SBP交流フェア」 ビジネスによる地域課題解決プランを発表

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 「全国高校生SBP交流フェア~学生の学生による学生のための祭典~」が8月20日・21日、皇学館大学(伊勢市神田久志本町)で開催された。主催は「未来の大人応援プロジェクト実行委員会」。

【その他の画像】「全国高校生SBP交流フェア」2022年

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 SBPとは、ソーシャルビジネス・プロジェクトの略で、高校生がビジネスの手法で地域の課題を解決し、地域を元気にしていこうとする取り組み。伊勢志摩エリアでは、10年間に開発した化粧品シリーズの売り上げ高累計が1億円を超える「三重県立相可高等学校 農業クラブ」などが事例として知られる。

 年に1回、全国から高校生を同大に集めて開催してきたが、コロナ禍で2020年と2021年はオンラインでの開催となった。7回目になる今回は、2日間で36団体約500人(高校生約250人)が参加し、ビジネスの手法を使って地域課題を解決するために取り組んでいる活動を発表した。

 高校生たちが取り組んだ活動を発表する「SBPチャレンジアワード」では、予選を通過した26団体が7月30日・31日にオンラインで行われた本選に出場。5分間のプレゼンテーションと質疑応答を経て6団体が決勝に進出した。

 6団体は、「浜松学芸中学校・高等学校 社会科学部地域調査班・地域創造コース」「福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校 社会起業部 カフェチーム」「富山県立滑川高等学校 薬学部」「福井県立若狭高等学校 小浜未来構想学生グループ」「中部大学春日丘高等学校 インターアクトクラブ」「三重県立相可高等学校 農業クラブ」。8月20日には、同大記念講堂で行われた決勝では、10分間のプレゼンテーションで審査に臨んだ。中には広告代理店のオフィスで社員がプロジェクトの進捗状況を報告している様子を演劇で表現するグループも。同大芝生広場では、高校生が開発した商品を販売する「実践発表交流会」も開いた。

 21日には、同大の各教室でさまざまなテーマに沿ったワークショップも開催。学生食堂で行われたワークショップ「Sの絆焼きを焼いてみよう!」では、南伊勢高校の生徒がまちのキャラクター「たいみー」をかたどった「たいみー焼き」を作ってまちのイベントなどで焼いて販売したことをきっかけに全国の高校生たちに波及した「Sの絆焼き」を。たい焼きチェーンの「わらしべ」(度会町)の指導で焼いてもらった。防災について考えるワークショップでは、野外でのご飯の炊き方や陸上自衛隊員によるロープワーク、毛布と棒での担架の作り方などを教えた。

 「SBPチャレンジアワード」文部科学大臣賞を受賞したのは、地元の店と協力して子どもたちの学習を支援する無料塾を開くための運営費を捻出する商品「つなぐっず」を販売する仕組みを作った「中部大学春日丘高等学校 インターアクトクラブ」。三重県知事賞は、自らがモデルとなったりアイドルとなったりして話題を作り地域を盛り上げる活動を行う「浜松学芸中学校・高等学校 社会科学部地域調査班・地域創造コース」が受賞した。

 「三重県立相可高等学校 農業クラブ」は審査員特別賞を受賞した。

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