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志摩市在住の泊正徳さんの写真展 430年続く安乗文楽の魅力を発信

志摩市在住の泊正徳さんの写真展 430年続く安乗文楽の魅力を発信

志摩市在住の泊正徳さんの写真展 430年続く安乗文楽の魅力を発信

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 志摩市在住の写真家・泊正徳さんの写真展「文楽 ~安乗(あのり)の人形芝居の魅力~」が9月7日、「鳥羽 大庄屋 かどや」(鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-8686)で始まった。

【その他の画像】泊正徳さんの写真展「文楽 ~安乗(あのり)の人形芝居の魅力~」

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 伊勢志摩の魅力を伝えようと泊さんは、伊勢神宮、富士山、海女、サーフィン、フラメンコなどのテーマにレンズを向ける。同展では、志摩市阿児町安乗地区で430年以上前から伝わる安乗文楽(安乗人形芝居)を写真に収めた20点を展示する。

 織田信長や豊臣秀吉に仕えた水軍武将・九鬼嘉隆が、1592年の文禄の役出兵で鳥羽城を出て安乗沖に差しかかった時に逆風が吹きニワの浜(志摩市阿児町)へ上陸避難した。その時、八幡宮に海上安全と戦の勝利を祈願すると朝鮮での合戦に勝利した。お礼参りに再び来村した際、村人が「人形芝居を毎年行えるように」と願い出たことから今に続くのが安乗文楽。1952(昭和27)年には三重県の無形文化財の、1980(昭和55)年には国の重要無形民俗文化財の、指定をそれぞれ受けた。コロナ禍で上演を中止していたが9月10日、3年振りに上演する。上演に向けて現在、「安乗人形芝居保存会」の会員や東海中学校「郷土芸能クラブ」の生徒たちが練習に励んでいるという。

 「430年以上の歴史を継承してきた先人への感謝と保存会の会員が現在も継承していることへの敬意から、魅力を少しでも多くの人に知ってもらおうと記録を兼ねて撮影した。本番の様子も素晴らしいが、練習中に撮影した会員の真剣な様子も美しいので見てほしい」と泊さん。「写真展をきっかけに興味を持ってもらい、本物の人形芝居も見てもらえれば」とも。

 開館時間は10時~16時。火曜休館。9月26日まで。

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