伊勢市出身のジャズサクソフォンプレーヤーYUCCO MILLER(ユッコ・ミラー)さんが12月7日、5枚目のアルバム「City Cruisin'(シティ・クルージン)」(キングレコード)をリリースした。
ピンクのヘアスタイルにミニスカート姿がトレードマークのユッコさん。チック・コリア・エレクトリック・バンドのサックス奏者エリック・マリエンサルさんに師事し、夢はグラミー賞受賞プレーヤーだという。高校1年の時に初めてサックスを吹いた瞬間に「世界で活躍するプロになる」と決意。高校3年の時に伊勢であったグレン・ミラー・オーケストラ(GMO)のコンサートで出待ちしてメンバーの前でサックスを吹くと、「明日から一緒にツアーに参加しないか」と誘われたが、断ったという。高校卒業後プロになり、2016(平成28)年にはGMOとの共演を果たした。
ユッコさんはサックス ユーチューバーとしても活躍する。ユーチューブチャンネルの登録者数は12月25日現在で21万人。「サックスで吹いてみた」シリーズでは、「『名探偵コナン』メインテーマ」の曲を吹いた動画が1124万回以上、米津玄師さんの「Lemon」が367万回以上の再生回数になっている。
今作では、オリジナル曲2曲「Cheer」「My Memory」と共に、ユーチューブ動画で反響のあった曲、「『名探偵コナン』メインテーマ」「Lemon」のほか、Adoさんの「うっせぇわ」、徳永英明さんの「レイニーブルー」、YOASOBIの「夜に駆ける」、久石譲さんの「風のとおり道」をカバー。竹内まりやさんの「プラスティック・ラブ」のカバーでは、ユッコさん本人が歌うバージョンとサックスバージョンの2曲を収録した。
11月30日には、ユッコさんがセーラー服を着た学生やチアリーダー、書道部員などに扮(ふん)し「すべての人にエールを届ける」というストーリー仕立ての映像作品に仕上げた「Cheer」のミュージックビデオを公開した。
ユッコさんは「今回のレコーディングでは、高校生の時に初めて買ってもらったYAMAHAのサックスYAS-62を使用した。このサックスには伊勢に住んでいた頃のいろいろな思いが詰まっていて、とても思い入れのある楽器。上京してからは別のメーカーのサックスを使っていたが最近、原点回帰でこの楽器をメインに使っている。たくさんの人に聞いてほしい」と話す。
価格は3,300円。