皇学館大学(伊勢市神田久志本町)で4月4日、入学式が行われた。
2023年度の入学者数は、文学部=289人、教育学部=230人、現代日本社会学部=136人、大学院=22人、神道学専攻科=18人、学部編入=7人の合わせて702人。入学式で、創立百周年記念講堂に入学生が一堂にそろうのは4年ぶり。新型コロナウィスル感染症の流行以降の入学式は、式典の中止やマスクの着用、学科ごとに会場を分散したりと、コロナに翻弄されてきた。
当日は、真新しい黒のスーツに身を包んだ新入生が緊張した面持ちで同大の門をくぐった。毎年恒例の伊勢神宮への参拝は今年も、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止とした。
河野訓学長は「今年から教育学部教育学科に数理教育コースを開設した。文科系主体であった本学にとって、将来に向けての大きな一歩となる。現代は予測できないことが起こる時代。学ぼうとする分野の学界、進もうとしている教育界、神社界などがどのようになっているのか、その最先端の状況を学んでほしい。歴史に学ぶことに加え、常日頃から分析力、行動力を養うことを心がけてほしい」と話した。
小串和夫理事長は「それぞれが目指すところの学問に専念し、心を練り身体も鍛えてほしい。常に謙虚な姿勢で、日々着実・積極的に歩みを進め、悔いのない青春を送ってもらいたい」とあいさつした。
文学部神道学科の三船麗愛さんは「神社を巡るのが好きで、神社の起源や日本の文化に興味があった。地元の神社で巫女(みこ)として祭りに参加する機会も興味を持つきっかけとなった。神道や神職について調べているうちに皇学館大学を知り、伊勢神宮の近くで学んでみようと入学した。神道の知識を基礎から勉強していきたい」と話す。
教育学部の田中愛莉さんは「教員になるためのサポートが厚いこと、高い就職率から、本学を志望した。三重県で教職に就きたい。多様性を尊重できる教員を目指す」と話す。