伊勢の2輪チーム「AKENO SPEED(アケノスピード)」(伊勢市小俣町)所属・中学1年生の津田雄飛選手が7月8日、鈴鹿サーキット国際レーシングコース(1周5.821キロ)で行われた「2023 JP250 4時間耐久ロードレース」に出場し3位表彰台を飾った。
同レース出場のチーム「bLU cRU(ブルー・クルー) AKENO SPEED×GBS Racing」は、神奈川県を拠点に活動する「GBS Racing」と「AKENO SPEED」とのコラボチームで、ヤマハのレース普及や若手ライダー育成を目指す活動「bLU cRU」のサポートを受ける。津田選手はGBS Racing所属の高校1年生・田中啓介選手とペアを組み、同レースに臨んだ。
予選レースで、田中選手が2分33秒424、津田選手が2分33秒127をマーク。2人のアベレージタイム2分33秒275で36チーム中3番手に。決勝レースでは、92周を4時間4分6秒913のタイムで走り、そのまま3位でゴールした。
津田選手は2010(平成22)年6月6日生まれ。岩出中(和歌山県)1年。父は、MotoGPや全日本ロードレース選手権などで走り、鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)で2013(平成25)年2014(平成26)年大会で準優勝する現役のライダーの津田拓也さん。
「AKENO SPEED」監督兼オーナーの稲垣誠さんは「正直、結果を出せるレースではなく、経験を積むことが目的だった。中学1年と高校1年の最年少コンビはこのレースで急成長し、津田はベストタイムを2秒も更新した。結果3位を取ることができてびっくり」と話す。
「昨年から津田をメンバーとして受け入れているが、昨年までは小学生だったためロードコースのライセンス取得ができず、ミニバイクコースでしか走行できなかった。今年ロードレースデビューを果たし、現在は全日本ロードレース選手権のJP250クラスに出場している。走るたびに成長している。今後が楽しみ」とほほ笑む。
「AKENO SPEED」は伊勢市出身の稲垣さんが2015(平成27)年に立ち上げた独立チーム(プライベーター)。「全日本ロードレース選手権」のほか、「鈴鹿8耐」「アジアロードレース選手権」などのバイクレースに出場し、若手ライダーの育成に力を注いでいる。