モータースポーツ国内最高峰レースの全日本スーパーフォーミュラ選手権「第22回JAFグランプリ」が10月28日・29日、鈴鹿サーキット(鈴鹿市)国際レーシングコースで行われ、2日間の入場者数が4万3000人を記録した。
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フォーミュラレースが日本で始まって50周年の節目を迎えた今年、同選手権を主催する日本レースプロモーション(東京都千代田区)は「NEXT50プロジェクト」を発足。今年4月には、取締役会長が中嶋悟さんから近藤真彦さんに代わり、新体制で臨んだ。同プロジェクトの一環として、新マシン「SF23」を導入、レース中継の映像とドライバー情報をリアルタイムで楽しめるデジタルプラットフォーム「SFgo」を開発し一般公開。レース観戦のエンターテインメント性を向上させた。さらに、モータースポーツの職業・社会体験を子どもたちに知ってもらい未来のモータースポーツファンを獲得しようと「キッザニア in SUPER FORMULA」を全大会で開催するなどして取り組んだ。
28日の第8戦決勝レースは、野尻智紀選手(TEAM MUGEN)がポールトゥウィン。29日の第9戦、今季の最終決勝レースでは、ルーキーの太田格之進選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、今年F1参戦を果たしたリアム・ローソン選手(TEAM MUGEN)の猛追を退けて優勝。年間チャンピオンには、通算114.5ポイントを獲得した宮田莉朋選手(VANTELIN TEAM TOM’S)が輝いた。チームタイトルは「TEAM MUGEN」が決めた。
家族でモータースポーツやホンダカーに親しめる併催イベント「Enjoy Honda」を開催し、多くのファンでにぎわったことも功を奏し、28日は1万7500人、29日は2万5500人を動員。日本レースプロモーションは2日間共に観客が1万人を超えたことから「大入り袋」を関係者に配った。
津市在住の松本悠志さんは母親と「キッザニア in SUPER FORMULA」に参加。ポールポジションを取ったローソン選手のプラカードを持つ仕事を担当した。「鈴鹿サーキットにはよく遊びに来る。プラカードの仕事が当選して、うれしかった」とほほ笑む。
2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権の観客動員数は、第1・2戦(富士)=2万7100人、第3戦(鈴鹿)=2万5500人、第4戦(オートポリス)=9700人、第5戦(SUGO)=1万3000人、第6戦(富士)=3万3200人、第7戦(もてぎ)=1万4100人、第8・9戦(鈴鹿)=4万3000人。