伊勢志摩地域でなじみの納豆ブランド「東京納豆」を製造販売する奥野食品（松阪市大黒田町）が2月3日、新商品「齋藤伊一さんの麹（こうじ）納豆」を発売した。

【その他の画像】奥野食品の新商品「齋藤伊一さんの麹納豆」

　1950（昭和25）年創業の同社。国産大豆のみを使い、化学調味料・保存料無添加のタレが付く「東京納豆」は、奥野敦哉社長の祖母が製造販売した際に付けたブランド名。同社で製造する全ての納豆には赤塚植物園（津市）開発の「FFCテクノロジー元始活性水」を使う。

　新商品は、同社の納豆に米こうじ、干しシイタケ、ニンジン、ゴマなどを入れた。しょうゆとみりん、酒、シイタケのだしで味付けした発酵食品。

　レシピは松阪市在住の「麹納豆プロデューサー」の斎藤伊一さんが考案。6、7年前に斎藤さんが奥野社長に試食してもらったことがきっかけで商品化。斎藤さんは「『河村糀屋』の米こうじ、『引本醤油』（以上、紀北町）のしょうゆ、『青木林産園』（松阪市大石町）のシイタケを使うなど、可能な限り地元産の原材料にこだわった。こうじと納豆。共に微生物のダブルのパワー。温かいご飯の上にのせて食べてほしい」と呼びかける。

　奥野社長は「実は、弊社運営納豆工場併設の納豆レストランで『齋藤伊一さんの麹納豆』を提供したいと思っていたが、コロナ禍でレストランを休業せざるを得なくなり、実現できなくなってしまった。今回、斎藤さんと商品化について1年前から試行錯誤を重ねて販売することが可能となった。地元のソウルフードとして親しまれるようになれば」と話す。

　100グラム入りで、価格は432円。スーパー「ぎゅーとら」（ラブリー渋見店、ラブリー久居店、ラブリー大黒田店、ラブリー明和店、ラブリー藤里店、ハイジ店）、「ベルファーム農家市場」（松阪市伊勢寺町）、「糀屋太郎兵衛商店」（松阪市魚町）、「ファーマーズマーケット朝津味」（津市高野尾町）、「あじ横産直市場」（伊勢市上地町）で販売。