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「伊勢美し国醸造所」でワイン試飲会 ペアリングには赤福餅や御福餅も

「伊勢美し国醸造所」でワイン試飲会 ペアリングには赤福餅や御福餅もよく合う(撮影=岩咲滋雨)

「伊勢美し国醸造所」でワイン試飲会 ペアリングには赤福餅や御福餅もよく合う(撮影=岩咲滋雨)

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 伊勢志摩地域初のワイナリー「伊勢美し国(うましくに)醸造所」(伊勢市大世古、TE L0596-27-5050)で3月11日・12日の2日間、県内の飲食店オーナーやシェフ、ソムリエを集めた自社製造のワインの試飲会が開かれた。

【その他の画像】伊勢美し国醸造所で生産されたワイン

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 伊勢志摩地域初のワイナリーとして2022年11月にオープンした同醸造所。伊勢肉のステーキを提供する「伊勢 福多亭」、ワインや地元産の酒が飲めるバー「斎庭 YUNIWA」、イタリア料理店「オステリア イルモスト」を併設するアーバンワイナリーとして、かつてはにぎわいを見せた伊勢銀座新道商店街の裏に位置する。総支配人は、「ペニンシュラ東京」(東京都千代田区)や「アマネム」(志摩市浜島町)でチーフソムリエ、料飲部マネジャーを経験し、手がけたワインリストが米国ワイン・スペクテイター誌でベスト・オブ・アワード・オブ・エクセレンスを受賞する、日本ソムリエ協会・三重県支部長の江頭篤彦さん。

 昨年6月に初めて試飲会を開き、今回が2回目。同醸造所のほか、國津果實酒醸造所、三重伊賀里山整備活用組合(以上、名張市)、三重県初のワイナリーNPO法人「スタイルワイナリー」(伊賀市)の、現在三重県内に4つあるワイナリーのワインが勢ぞろいした初めての合同試飲会となった。2日間で約70人が参加した。

 当日、参加者はサクラアワードでゴールドを受賞した白ワイン「美し国ブラン」、サクラアワードでシルバーを受賞した赤ワイン「美し国ノワール」、世界中でトレンドとなっているオレンジワイン「美し国オレンジ」のほか、今年6月販売予定のスパークリングワイン「伊勢っ子」の同醸造所生産のワインのほか、3つのワイナリーが生産したワインを試飲した。

 江頭さんは「現在、伊勢市、玉城町、南伊勢町の3カ所の畑でブドウを栽培している。鳥羽のカキ殻は、ブドウ畑にまいたり、醸造過程でろ過する際に使ったりしている。『美し国ノワール』はピュアで芳醇(ほうじゅん)な果実味と豊かな酸味、シルキーで穏やかな渋み、滑らかなタンニン、バラやボタンのようなフローラルな香りが印象的で、フレッシュで上品な日本らしいメルローに仕上がった。地元産のおいしいカツオやタイ、松阪肉など、ペアリングにはどんな料理にでも合う。赤福餅や御福餅にもよく合うのでは」と説明する。

 江頭さんは「一般の方にはオンラインショップで購入いただければ。伊勢志摩の風土(テロワール)、食文化に寄り添うワインの生産を通して、歴史と美食とワインが融合する街を目指して、伊勢志摩をより魅力的な地域にしていきたい」とも。

 価格は、750ミリリットル入りボトル「美し国ブラン」「美し国ノワール」=4,950円、「美し国オレンジ」=4,620円。

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