三重県内で活動する「クリエイターズ協会」(伊勢市柏町)が現在、伊勢和紙ギャラリー(大世古)で作品展「ワシらの和紙展」を開催している。
三重県内で活躍するデザイナーやイラストレーター、カメラマンらでつくる同協会は、クリエーティブな作品を通して三重県を元気にしようと1984(昭和59)年12月10日に伊勢市で設立。今年で40年目の節目を迎える。
「咲き乱れるか、異色のクリエイター五人の花弁。」のサブタイトルで、同ギャラリーのある大豐和紙工業製の伊勢和紙を使い、グラフィックデザイナーで同会会長の花井利彦さん、フォトグラファーの有田昌人さん、川合勝士さん、榊原広保さん、サインクリエーターの増田耕一さんの5人の作品計46点を展示する。
花井さんは2019年の伊勢市美術展で展示できなかった作品や福島県南相馬市の海岸で撮影した作品など11点を、有田さんは新しく架け替えられライトアップされた宇治橋を撮影した作品11点を、川合さんは、かつては鉄道で現在は道路として活用されているトンネルを撮影した作品7点を、榊原さんは35ミリフィルムで撮影しアナログ光学加工した作品12点を、増田さんは金髪の髪に桜の花をあしらった作品など5点を、それぞれ展示。
花井さんは「設立40周年を迎えるクリエイターズ協会を、パワーのある若い人たちに引き継いでいきたい。異彩を放つ5人のクリエーターが、優しい風合いの伊勢和紙を使い創造した異色、異形、異音の世界を若い人たちに見に来てもらいたい」と話す。
開館時間は9時30分~16時30分。入場無料。今月21日まで。