伊勢市出身の竹内洋司さんが11月30日、国の重要文化財「賓日館(ひんじつかん)」(伊勢市二見町)でソロコンサートを行う。
竹内さんは24歳の時に尺八の音色に衝撃を受けたことをきっかけに尺八を始め、「第1回国際尺八コンクール」(2012年)優勝者・岩田卓也さんに師事、現代尺八を教わり、路上ライブでキャリアをスタート。「尺八を身近に」「伝統の革新」をテーマに活動する。今年9月21日の「国際平和デー」では、シンガー・ソングライターの中嶋晃子さんや能楽師太鼓方の大倉正之助さんらと共に、国際平和祈願の奉納演奏を伊勢神宮外宮(げくう)で行った。2020年、和洋楽器混成バンド「Neo Japanesque(ネオジャパネスク」メンバーに加入し、尺八を担当、来年1月22日には同バンドのニューアルバム「響鳴-KYOMEI-」(ソニー・ミュージックエンタテインメント)のリリースも決定している。
竹内さんは「音楽は一つの言語。情報過多になった社会で忙しく毎日を過ごす日常に、少しでも自分自身の心が動く時間はとても大切。尺八を知らない人でも、音楽に詳しくなくても、知っている曲じゃなくても、感動や気付きが心の中に1ミリでも生まれるコンサートにしたい。自分自身を顧みる時間のない時代だからこそ、日本の伝統楽器を通して何かを感じてもらえたら」と呼びかける。
16時30分開場、17時開演。チケットは大人3,000円。