
小野八幡神社(兵庫県神戸市)の現役神職で歌手の涼恵(すずえ)さんが4月6日、二見興玉神社(伊勢市二見町)に歌の奉納を行った。
涼恵さんは2020年4月29日の「昭和の日」に、アルバム「楽園」をユニバーサルミュージックからリリース。伊勢市生まれで明和町育ちの音楽家・長岡成貢さんがプロデュースし、全10曲中6曲の作曲と編曲を担当する。
涼恵さんは、2006(平成18)年に世界宗教平和会議でオープニングソングを歌い、2007(平成19)年に米ニューヨーク・カーネギーホールでリサイタルを行った。2019年に角松敏生さんプロデュースによる童謡を歌ったアルバム「御大典記念 童謡唱歌 心のふるさと」をリリース。2022年に活動20周年を記念してリリースした6作目のアルバム「くくり」は、オランダのiTunesチャート1位を記録した。
涼恵さんは「『昭和の日』にリリースした『楽園』は私にとってメジャーデビューを果たすことができた記念すべきものだったが、その年から流行したコロナ禍の影響で、計画していたコンサートやイベントが中止になってしまった。今年、昭和100年の節目に再出発しようと4月29日に『昭和百年奉祝記念 涼恵コンサート』を行う。はらい清められ、神々がみそぎを行い魂を奮い興(起)こす導きの神を祭る同神社主祭神に『楽園』リリースとコンサート開催を報告し、3曲の歌を奉納させてもらった」と話す。
奉納曲は、小野八幡神社の境内にあった神木の木で作ったカリンバによるオリジナル曲「青の果て」、長岡さんが伊勢の地でインスピレーションを感じ作った曲に涼恵さんが歌詞をのせた「北斗七星」、涼恵さん作詞作曲の「中今」。
「楽園」には、元伊勢神宮神職の河合真如(しんにょ)さんが作詞した「常若(とこわか)の森」も収録。「北斗七星」のミュージックビデオは、伊勢市を流れる宮川や斎王がみそぎをしたとされる明和町の大淀海岸などで長岡さん自ら撮影した。
「昭和百年奉祝記念 涼恵コンサート」は4月29日、古賀政男音楽博物館(渋谷区)けやきホールで開催する。