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明和町舞台に映画製作 松阪牛や斎宮題材に、映画「種まく旅人」シリーズ

明和町舞台に映画製作 松阪牛や斎宮題材に、映画「種まく旅人」シリーズ

明和町舞台に映画製作 松阪牛や斎宮題材に、映画「種まく旅人」シリーズ

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 明和町を舞台にした映画を2027年の公開を目指して製作するための協定締結式が10月23日、明和町と映画製作会社「北川オフィス」(大阪府枚方市)の間で交わされた。

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 協定締結は、明和町で肥育され高級和牛として食卓に並ぶ「松阪牛」をはじめとする明和町の食文化や「日本遺産」登録された幻の宮殿「斎宮跡(さいくう)」を題材とした映画の製作を核に、明和町の歴史・文化・産業の魅力を国内外に発信し、観光誘客、地域産業の振興、雇用創出、関係人口の拡大、地域文化の継承を目的に取り組んでいくという。地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)を活用(目標3億円)するシティープロモーション事業。

 映画「種まく旅人」シリーズは、日本の第1次産業に携わる人々の人間模様を描いた映画で、作品ごとに舞台となる地域とテーマが変わり、地域の自然や産業の魅力、そこで生きる人々の葛藤や希望を描く。第1作=大分県臼杵市の有機栽培茶(2012年)、第2作=兵庫県淡路島のタマネギとノリ(2015年)、第3作では岡山県赤磐市のモモ(2016年)、第4作=石川県金沢市の伝統野菜「加賀れんこん」(2020年)、第5作=兵庫県淡路島の日本酒と酒米「山田錦」(2025年公開)。

 エグゼクティブプロデューサーには、同社社長で元東宝撮影所所長を歴任し、映画「おくりびと」のプロデューサーなどを務めた北川淳一さんが就き、伊勢市生まれで明和町出身、明和町観光大使などを務める音楽家の長岡成貢さんが音楽を担当、津市出身で明和町観光大使を務める俳優の松島史奈さんも出演予定。

 下村由美子明和町長は「映画という形で、明和町の人・自然・文化の魅力を全国へ発信できることを大変うれしく思う。畜産や農業を通じて命の循環や『人が育つまち 明和町』の姿を描くことは、町の誇りを次世代へつなぐものであり、この協定が町のシティープロモーションの新たな一歩となることを期待する。地域が一体となってこの取り組みを支え、明和町の未来を切り開いていきたい」と話す。

 北川さんは「『種まく旅人』シリーズの6作目として、初めて畜産を題材に取り上げる。『松阪牛』と『斎王まつり』を通じて、命を育む営みと人々の思いを描きたい。9割を町内で撮影する予定」、長岡さんは「映画は多角的な芸術であり、地域の人々の思いを伝える力がある。明和町観光大使としての活動の集大成になるよう、この映画を通じて町の魅力を音楽で表現したい」と、それぞれ話す。映画製作のきっかけを作った松島さんは「北川さんから『畜産をテーマに』と聞き、松阪牛と明和町はどうかと提案した。役者として新たな挑戦に臨み、町民や応援してくれる方々に恩返ししたい」と意気込む。

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