今年1月31日まで営業していた敷地面積64,000坪(東京ドーム4.5個分)の公共施設が翌2月1日から「伊勢かぐらばリゾート千の杜」(伊勢市佐八町、TEL 0596-39-1200)として生まれ変わり、8カ月が過ぎた。経営は、愛知県に本社を置く海栄RYOKANS(知多郡南知多町)。
同施設は、国の社会保険庁が年金の運用資金を利用し1979年に開業。三重厚生年金休暇センター(旧ウェルサンピア伊勢)として野球場、テニスコート、フットサルコート、体育館、屋外プールなどが併設され、年間約135,000人の利用者があった。
同社はそれを買い上げ、それまでの従業員の雇用を保証した上で、新たに12部屋に露天風呂を設置、計61部屋で再スタートを切った。
黒岩憲範支配人は「当社は愛知県知多を中心に旅館営業をしてきたが、伊勢湾を挟んだ対岸の伊勢はとても魅力的だった。実際に赴任して感じたことは伊勢神宮の雄大さと神宮を取り巻く自然環境の素晴らしさに驚いた。伊勢に住んでいると近くに神宮があることが当たり前に思うかもしれないが、本来それ自体すごいこと」と話す。
「ロビーにも伊勢神宮に関連する写真を配置し、入館と同時に『伊勢』を体感してもらえれば」と同支配人。「地域の人に愛される施設を目指して、土曜・日曜のランチバイキングや日帰り入浴付き昼食プランなども実施している。オープン早々に地元のカップルの結婚式場として、当館を選んでくださったのにはとてもうれしかった。『記念日の宿』としてご利用いただければ」(同支配人)とPRする。
チェックイン15時、チェックアウト10時。